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書活№368*ハンバーグを語る、それは絶望。

「何も書くものが思いつかなければ、今日食べたものを詳細に書けばいい」

では、今日の夕飯のハンバーグについてを書きましょう。その前に、毎回夕飯のメニューに困る問題について。そもそも私は食事に関しての意欲があまりありません。絶対にこれを食べたいと思う日は、年に数回あるかないか…あとは冷蔵庫の中を見て、お手軽簡単時短に手間いらずに出来上がるものを適当に煮込んでだします。

一人きりの食事であれば、ごった煮のようなものを自分のために作成して流し込みます。もちろんありえない掛け合わせはしたくないので、まあアリだろうと考えるものを一つの鍋にいれて味を整えています。一人のためのご飯を作るのが本当に億劫、一人でなくとも家族のものを作るのもやっぱりめんどくさいです。

ただ、そうもいかないのでなんとか捻り出して食卓にならべます。無理のない、簡単なものをリクエストしてくれたら作ればいいのですが、そのリクエストが却下対象だったり、「なんでもいい」と言われてしまった場合は一度キッチンで呆けてしまいます。

さて、今日は我が家のチルドにひき肉がありました。消費期限が一日過ぎてしまっていましたが、色臭いともに問題なしです。

ひき肉といえばハンバーグ、それを作ることにしました。合挽肉でないことが懸念されますが、まあいいでしょう。玉ねぎ一個を荒みじんにし、耐熱ボールに入れてレンジで加熱、その間にパン粉と牛乳を大きめのボールに入れてパン粉に牛乳を吸わせます。そうこうしているうちにレンジの加熱が終わったので取り出して粗熱を取り…とレシピをここに書くのはやめまして飛ばします。

成形したハンバーグをフライパンに入れ焼き目をつけているときになんとも違和感を覚えました。違和感なんてものじゃない、「こりゃそぼろになるぞ?」の危険信号。

ナツメグのおかげでハンバーグらしい香りが立ち込めますが、ボロボロとなるハンバーグたち。しかもうちの鉄フライパンがどうにもモノを引っ付かせては剥がしてくれなくなってしまいました。フライ返しでガシガシっとやれば、ハンバーグが崩れていく。

レシピ通りのハンバーグ、でもそこには卵はありませんでした。卵入れておけばよかったのか?けれどこの状態で言ったって後の祭り。すこしの焦げが「ツナギ」の役割を果たさないか?

ボロボロのハンバーグをなかったことにするべくフタをしました。蒸し焼きにするつもりです。この時間が過ぎたら皿に移動させます。蒸し焼きの時間を使用してシュミレーションをしておきます。とにかく一発勝負、こねくり回したら最後、ハンバーグは無惨なそぼろになること間違いなしです。

皿に移動した時も注意です。叩きつけるようにハンバーグを放てば元の木阿弥。やっと眠った赤子のように静かにそっと…呼吸を整え、その瞬間を待ち侘びます。

何がいけなかったのか、練りがたりなかったのか、やはり卵か、合挽肉か。そんなことを思いつつフライパンの蓋をずらしました。

いざ、皿へ!!

食卓に並んだハンバーグは、半分崩れかけてしまった肉塊へと変貌を遂げてしまいました。味はまあハンバーグだったのでよしとしましょう。この絶望ハンバーグのおかげで私は味わうことなく胃へと移動させました。

ソースも添えの野菜もサラダも完璧だったというのに、なー。

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