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【 地域おこし協力隊サポーターズ鹿児島 -令和5年度実績 & これまでの振り返り- 】
『地域おこし協力隊サポーターズ鹿児島』(以下:サポーターズ)について知ってもらうにあたり、メンバーや活動紹介などを行ってきました。今回は今年度の簡単な実績とサポーターズを立ち上げてから今までの振り返りをまとめました。
令和5年度実績について
まずは今年度の実績を簡単にまとめました。
●地域おこし協⼒隊受⼊⾃治体に対する導⼊及び伴⾛⽀援事業
導入支援:さつま町
伴走支援:南さつま市
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●地域おこし協⼒隊の活動・定着⽀援事業
鹿児島県主催事業
・初任者研修
・起業支援セミナー(出口支援)
・Kagompass
・地域別交流会(地域は振興局単位で)
・協力隊、自治体職員の相談業務
・プッシュ型支援(※)
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●その他
・OBOGのパートナー連携協力体制の構築
→研修やセミナーをOBOGが運営やゲスト登壇、また導入支援においてOBOGがサポート側として参加など。
次の章からは、サポーターズ代表の吉村氏に立ち上げから今までの振り返りを伺っていこうと思います。
(※)自治体へ現地訪問し、担当職員や協力隊とディスカションを行っている。
より深い関係性の構築に
吉村:今年でサポーターズを立ち上げから5年経とうとしています。新型コロナウイルスの影響もありましたが、現役の協力隊同士やOBOGの関係性の構築は深くなってきました。
たとえば、地域別交流会から派生して、自主勉強会が行われたり、エリアに絞ったサポート組織が立ち上がったりと、お互いの顔や情報の流れは見えやすくなってきたと思います。自治体職員や協力隊からも僕やサポートメンバーに相談がいき、小さなことでもやりとりできるようにもなってきました。メンタル面でのケアという点では非常にいい体制や雰囲気づくりが構築できてきたと実感しています。
中には、相談をいただいても、お力になれないケースもあり、力不足を痛感することもあります。だからこそ、常に立ち上げ時の気持ちを忘れず、関係者に頼ってもらえるような活動を続けていきたいです。
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卒業後の選択肢を一つでも
吉村:企業と連携したKagompassは今年2月で4回目の開催となりました。ありがたいことに4回目では「今までの中で一番よかった」といった声もいただきました。
その中でも一番嬉しかったのはある協力隊の一言でした。「マッチングした企業に就職できるように動いていこうと思います」「起業するか迷っていましたが、卒業後の道筋が見えた気がしました」と。
協力隊=移住して起業、のイメージが先行しがちですが、それが全てではありません。就職してもいいし、卒業してから数年経ってから起業してもいいし、移住しなくても関係人口としてゆるく関わるでもいい。選択肢はたくさんあるんです。そうすることで、都市部で実現できなかったことが、鹿児島では実現できるかもしれない。Kagompassや他の活動を通して、そこに気づくことができました。
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ひとりじゃないからこその可能性
吉村:鹿児島は広いです。だから、活動をする中で、一人で動くことの限界を感じていました。でも、嬉しいことに鹿児島の現役協力隊やOBOGは「自分たちが課題に感じたことを、次の代にサポートすることで還元したい」といった強い想いのメンバーが多く、それが励みになっています。
僕以外にも導入や伴走支援に関わってくれる仲間もできましたし、OBOGだけじゃなく現役の協力隊がサポートメンバーとして手を上げてくれる人も出てきました。企業や自治体職員も理解を示してくださる方も増えてきたので、少しずつその輪を広げて、僕にとっても、関わってくれる人にとっても、協力隊にとっても、新しい世界を広げられたらと思います。
一番の理想はサポーターズがなくても、自然にそんな体制がつくれていること。時間はかかると思いますが、その可能性も肌に感じつつあるので、今後の展開も楽しみです。
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共感を大事に
吉村:現役時代、小さなことでも誰かに話すのに非常に勇気が必要でした。「この悩みは僕だけ感じていることなのかな?」「打ち明けることで、何か言われないかな?」と不安な気持ちでいっぱいでした。
そんな経験があるからこそ「どれだけ共感できるか?」を大事にしています。現役やOBOGといっても、上下関係はありません。みんな並列なんです。「友達になろうよ」「仲良くしましょう」という感覚で接することを特に意識しています。それは他のサポートメンバーも同じスタンスです。
違う地域へ気軽に遊びに行く感覚で、僕も含め、それぞれのメンバーのところに足を運んでもらえたら嬉しいです。病気の予防と同じで、自分を追い込んでしまう前に、小さなことでも何かしらあればご連絡ください。
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潤滑油的に県内全域でサポートができる体制を
吉村:関わってくれる人たちが増えてきたからこそ、僕らが培ってきた知識や経験をシェアする場を増やしていこうと考えています。サポートするにも、どんな事業があるのか、どんな財源があるのか、どんな業務委託があるのか等、学ぶことはたくさんあります。
関係性が構築してきたので次のフェーズとして、県内の協力隊に関するサポートができる人材育成を模索している段階です。そうすることでサポートする側の精度もグンと上がると思います。
さらにいうと、もっと繋がりを広げていくために、企業との接点を増やし、企業とマッチングした協力隊、両者の伴走支援もできたらと考えています。潤滑油的に県内全域で協力隊に関する支援が自発的に行われるように、今まで以上に多くの皆さんのお力を借りると思うので、これからも温かい目で見守っていただけたら嬉しいです。
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(終わり)
取材・執筆:上泰寿(編集者)
【お問い合わせ先】
地域おこし協力隊サポーターズ鹿児島事務局
お問い合わせフォーム:https://forms.gle/D3JN2SyiEWkyk68D6
メールアドレス:okosapo.kagoshima@gmail.com