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ファッション図書館のすすめ

8月に入ったころ、「今年の夏季休暇は小学生の夏休みっぽく過ごそう」と決めた。

出かける予定も、友達とオンライン飲みする予定もない空白の10日間が怖かったので、正気を保って生活できるようにと、B5ノートの1ページに「夏休みの計画表」を書きこんだ。

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小学校で配られるプリントにありそうな挿絵も書いてみた。
こんなゆるゆるな計画表で許されるのは大人の特権だぜ。

結局、目標の全てを達成できたわけではないものの、「気になってる映画リスト」を見た友人が声を掛けてくれて「オンライン映画鑑賞会」が開催されたり(とっても楽しかった!楽しすぎていまだに毎週開催されている)、この計画表のおかげでそこそこ充実した夏休みを過ごすことができた。

夏休み中に、ふと「図書館へ行こう」と思った。
計画表の「自由研究:植物について知ろう。」に向けて、植物に関する本を借りるためだ。徒歩で20分くらいのところにある市立図書館へ行き、ちょっとした入門書と、やさしめなQ&A集の2冊を読んだ。(自由研究ならば、レポート等にまとめる所までできたらいいのだが、面倒なのでやめた。)
思えば、自分にとって「図書館」と「小学校の夏休み」はかなり近いところにある。
学校の図書室ではない、市営の図書館に最も多く通っていたのは小学校高学年の頃だったように思う。
別に春も冬も通っていたとは思うが、夏の暑い中、自転車で坂道を上っていたときの記憶が特に印象深い。

久しぶりに行ってみて、やっぱり図書館はいいものだなと思った。
読書が趣味と言えるほど今はもう本を読まないが、沢山の本が並ぶ中を歩いたり、知らない著者・知らないタイトルの本の内容がどんなものか考えるのは結構楽しい。
人もスーパーやショッピングモールより少なくて、今のご時世にも優しい。
時代がすごいのか、住んでいる市がすごいのか、オンラインで予約・貸出延長できたり、駅前に返却ポストがあったりして予想以上に気軽に借りることができるのも魅力的だ。
そして、何より、「今日は図書館へ行った」という事実だけで、その日1日が充実していたように思える(悲しい大人になってしまった)。
このような動機で図書館へ通うことを、私は「ファッション図書館」と呼んでいる。

そんな訳で、夏休みが終わった今も、たまに図書館へ行くようになった。
今は、これまた小学生の頃に読んでいた「ゲド戦記」を読み返している。
筆が乗れば読書感想文も書こうと思う。

暇で死にそうな休日は、「ファッション図書館」、おすすめです。

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