仮面

ハードル

今日はいつにも増して次男が寝なくて、学校のお昼寝の時間を呪いながらも、少し汗ばんだちっこい頭のにおいを嗅いで心を落ち着かせた。
寝る前にちびが歌ってた、「すき♪ means I love you♪ すき♪ means I love you♪」という自作の歌がかわいかったので今日も満点です!

ところで、おすすめされていたnoteが個人的に良かったです。
件の中学生は親御さんが迎えに行って帰国することになったみたいだね。
まずは何より無事で良かった。

良い記事だなぁ思うと同時に、いいなと思うの、どうなんだろう?と思ったりもした。
何をわかりきったことを、と言えたら良かったのに。
私もSNSの世界を眺めていると、筆者と同じようなことを感じる。当たり前のこと以外の、なんだか特別なことにしか感動できない世の中になりつつあるのでは?って。

保護されて帰国することになった中学生が、親が罪に問われるから自分の意志で帰国しますと、後悔はしてないと言っているツイートがTLに流れてきて、少し危うさみたいなものを感じた矢先、入国の際に知人がいると嘘をつくために在米日本人とつながりたいという拡散希望のツイートをして、その後で消したというのを知った。
親の罪になることも事前に忠告していた人がいたみたいだけど、見なかったのか見えなかったのか。
彼のツイートにぶらさがっているリプライは賛否両論だったけれど、大人と思われる人までが賞賛し肯定していることに少し眩暈を覚えた。
後悔していないと言う彼は、今回のことで何を考えるのだろう。

SNSによって世の中にたくさんいる素敵な人たちが可視化され、人と違うことをすること、なんだかキラキラした夢を持つことが善となり、そうじゃない人を見下すことが悪どころか持ち上げられる風潮は、かなしいし、なんだかとても危なっかしい。
注目されたくて、有名になりたくて、過激な写真や動画を撮るために命を危険にさらす人もSNSの世界から生まれた。
そんな世界に慣れすぎて、当たり前の生活を支えている人の存在も、日々の小さなしあわせも見えなくなってるのだとしたらとてももったいないし、平凡だからという理由で私なんかって自分を卑下してしまう人がいたらかなしい。

私も人にあーだこーだ言えるほどの人生を歩んで来た訳ではないし、twitterで出会った人たちが大好きだからtwitter大好きだし、SNSも人生もみんなそれぞれ楽しんだらいいとは思ってる。そう思うんなら黙っとけやって言われちゃうかもだけど、そこはすんません。(謝り方)

なんだか色々考えてしまったけど、とりあえず頭痛が治って、ごはんが美味しくて、子がかわいい。
飛び石連休なのにがんばって出勤した私はえらいし、今日もしあわせだった。
しあわせのハードルは低いに限るんですよ。

私に世界や誰かのことは変えられないけど、せめて子供たちが誰かの目に映る自分ではなく自分を愛せるようになるように、なったらいいなという願いを込めて、しつこいぐらいにI love youとYou make me happyを伝えていくつもり。
彼らが母である私と、兄や弟、それから自分のことが大好きだと言うのが私は心底嬉しいのだということも。

何者かになんてならなくたって、満ち足りて生きてゆくことはできるよ。


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