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あの日から3年

※9月1日に投稿しようとして放置されてた記事です(熟成)

あれは、忘れもしない3年前の9月1日のできごと。

あの日私は今連載をしているタイのフリーペーパー、『パノーラ』の編集長との顔合わせ兼打合せだった。
フードが美味しくて気に入ってたクラフトビールを扱うお店。子どもたちはお気に入りのボロネーゼ、私はといえばふだんはいない大人も同席するのでふだんは頼まないチーズプラッタなどを楽しみつつ、お酒はハイボールを二杯ほど。

とても楽しい時間を過ごし、気がつくと子連れには少し遅い時間になってしまっていた。
5歳だった次男が眠たそうで、お店は徒歩圏内だったし気分が良かったのもあり調子に乗っておんぶして帰ることに。
恐らくこれがよろしくなかった。

あと少しでコンド、というところで、急に視界が暗くなり解像度がぐっと下がる。端の方からテレビの砂嵐のようになってくる。
何度か経験したことがある、貧血を起こした時の感じだった。「このままだと倒れる」と思い、次男を降ろし自分で歩いてもらう。
なんとかエレベーターに乗り、絶対に部屋に辿りつく!という決意を胸にふらふらと歩いていた…ところで視界が切り替わり目の前に冷たくて硬い床があった。
部屋のドアの目の前で気を失い、倒れたのだ。

顎が痛い。
倒れた衝撃で気がついたのは幸いだったと思う。前方に倒れたのも後方よりましな気がする。顎は割れるように痛かった、もとい割れていたけれど。すぐに起き上がりドアを開けてソファにダイブする。
ぱっくりと割れた顎から滴る血。場所柄傷が開いてしまうのと、アルコールのせいもあるのか血が止まらない。赤ちゃんのおしりふきを何枚も紅に染めた。

そして痛みよりも何よりも、子どもたちの不安そうな顔である。
そりゃそうだろ。お母さんが目の前で倒れて血を流してるとかトラウマになるわ。本当に本当にふがいなく、申し訳がなかった。

不安そうな顔で長男が言う。
「ママ、もうAlcoholを飲まないで」

あの日を境にお酒は辞めた。
アルコール中毒の治療とかではないので、つき合いでほんのちょっと舐めたりすることもあったけれど元々弱いのもあり飲みたいとはもう思わない。
そしてお酒を飲まない日々はとても調子が良い。
頭痛や浅い眠り、体のだるさから解放され、飲んだ日の翌日を二日酔いで潰すこともなくなった。お酒が弱い、というより、体質的に合わなかったんだろう。

美味しい日本酒やウィスキーを少しだけ飲むのは好きだったしこれからもあるかもしれないけど、とりあえず快適なノンアル生活を続けるつもり。
子どもたちには心から申し訳なく思っているけど、結果オーライだったなぁと思います。

皆様もお酒等ほどほどに、良いお年を〜‼︎🎍✨

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