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留学先のUCバークレーでクラブ入るの大変な話と、入り方について。

UCBerkeleyは新入生が毎年9000人以上いるからか、Student Organization(部活、サークル)に入るのがすごく大変です。
UCBだけじゃなくて、他の巨大な学校もそうなんだと思います。
日本には絶対にない規模だし、特に私はICU(めちゃくちゃ生徒数少ない)からの留学生なので、日々この規模感に驚いています。

ちなみに、Student Organizationは、12000個以上あるそうです…🤯

クラブは、"competitive"(競合的な)ってよく表現されます。選手側も応援側も、大学対抗のスポーツの試合に対する情熱はものすごいんですが、今回私が話したいcompetitive要素は、クラブに入る競争についてです。

私は3つの部活に応募して、結果は…😅でしたが、アメリカの巨大な大学におけるクラブの競争率の凄さや、部活の仕組みを知れたので、挑戦してよかったと思っています。

とりあえず、これからUC Berkeleyの部活に入ろうと思ってる方へ。
入部の過程は、就活だと思ってください。


クラブ探し

そもそもクラブが大量にあるので、以下のサイトで好きなキーワードを打って探します。

「film(映画)」だけでも32個出てきました。
そこからそれぞれのインスタとかウェブサイトをみて、どんなことをしているのか調べます。
学校の授業が始まって二週間くらいは、どこの部活もInfo Session(説明会)が行われているので、そこに参加すると、より理解が深まるし、その部活との距離が近くなります。(後々有利になると思う。大事。)
日時と場所は、インスタかウェブサイトに書いてあるはずです。

他にも、Calapaloozaっていうイベントがあって、そこでいろんな部活たちがそれぞれブースを立ててビラを配ったりイベントの情報を教えてくれたりします。ICUでいう花見・月見みたいなイベントです。
詳しくはこちらを見てね;

Calapaloozaの日が一番部活とか集まるんですけど、授業始まって二週間ほどは、Upper Sproul Plazaらへんでみんなブースを立ててビラ配り、お菓子配りとかをしています。私は、説明受けて自分のメアドを渡したらドーナッツもらいました。タピオカとかも配ってました。
ここで、あーこういうクラブがあるんだぁって知れます。

ちなみに、これらのイベントは部活・サークルだけでなくて、フラット(Solorities, Fratanities)も参加しています。そこから応募して入れるんだと思います。
フラットって何?って方はこれ読んでね;

まぁ、このように、入りたい部活を探してください。

私は楽しく遊びがてらバレーボールをして友達を作りたかったんですが、遊びなんてものはありませんでした。大学対抗のガチバレーしかなかったです。

入部の流れ

基本的に、まずフォームから応募します。

フォームでは、
「How many hours per week can you commit to the team? (週何時間部活にコミットできますか)」とか、経験年数とか、過去の受賞歴など聞かれたりします。
「なぜ入りたいのか〇〇文字以内で述べよ」みたいなのは当たり前にあります。

フォームを提出したら、書類選考みたいな感じで、合格なら向こうから連絡が来ます。書類選考突破したら、インタビューがある部活が多いです。

ね?言ったでしょ、就活だって。

私は、①Cal Equestrian(馬術チーム)、②Debate Society of Berkeley(ディベート部)、③Garb(ファッション雑誌部)に応募しようと思っていました。
そしたらそれぞれ、「うわぁこんなん必要なの!?」って思った部分があったので、例としてここに書き記しておきたいと思います。

①Cal Equestrian

The Cal Equestrian Team
「Equestrian」が馬術って意味。
けど、経験なくても大丈夫!みたいなことがサイトに書いてあったので応募しました。

「To the best of your knowledge, what would be your IHSA placement in flat and/or fences?」っていう質問があって、「???」でした。
多分、試合に参加したらどのくらいの順位・点数になりそうか、みたいな話だと思います。
けどこの質問、答えるのが必須になっていたので、私は、「経験ないからまだ試合には出れません。」って書きました。こんなん落ちるの確定ですね。

経験者向けの質問もありました。
「Please share a link to any riding photos/videos of yourself using a Youtube or Google Drive link(YoutubeまたはGoogle Driveのリンクを使用して、あなた自身の乗馬写真/ビデオへのリンクを共有してください。)」

他にも、部活でこんなん書かされるの…と思ったのが、この質問。
「Please upload a screenshot of your semester Monday-Friday schedule. Please include classes, discussion sections, club commitments, work commitments, etc. (学期の月曜日から金曜日までのスケジュールのスクリーンショットをアップロードしてください。授業、ディスカッション・セクション、クラブ活動、仕事の予定などを含めてください。)」

画像例もついてました。それがこれ↓

こんなん作るのがめんどくさくて、とりあえず自分の授業スケジュール(UCBの授業履修サイトで見れるやつ)を送りました。これまたやる気のなさが見えて落ち確定ですね。

ちなみに、私の状況は、というと…
「試合には出ないで楽しく馬に乗るSocial Teamも作ろうと考えています。」みたいなことがサイトに書いてあったので、「もしSocial Teamがあるなら、試合向けのチームではなくてそっちに入りたいです。」って応募フォームに書いて出しました。そしたら、「競技メンバーの募集は終わったけど、Social Team開設を考えています」ってメールと、Social Teamの応募フォームのurlが来ました。
なので、The Cal Equestrian Social Teamの第一世代になれそうです。

②Debate Society of Berkeley

これはディベート部です。
BP(British Parliamentary Style)だそうです。(ディベートの試合のスタイルの名前で、4チームで戦う即興ディベートのこと。他のスタイルの中では一番過酷なやつです。)
なんで興味を持ったのかというと、ICUでディベート部だったので、帰ったらICUのディベート部の友達や仲の良い先輩に、こっちのディベート見てきたよーって自慢できるかな、と思った軽い動機と、UCBerkeleyのディベート部員っていう絶対将来有望な人たちと友達になりたいなと思ったからです。
まあUCBerkeleyなんて、どこにいても将来有望な人しかいないと思いますけどね。

応募のフォームではこんな質問がありました。
・「What are your commitments this semester and how many hours do they require a week (e.g. other clubs, work, etc.)? Are there any other clubs you are applying to?(今学期はどのような予定があり、週に何時間必要ですか(他のクラブ、仕事など)。他に申し込んでいるクラブはありますか?)」
聞かれ方が、「何時間コミットできますか?」じゃないって、ちょっと怖いですよね。ある時間全部使えよって言われるのかな(被害妄想)

・「What courses are you taking this semester? (List course load and units).(今学期はどの科目を履修しますか?(履修科目と単位を挙げてください)。)」
そんなん部活の応募に関係ある?って感じですよね。

フォームの最後に、お題を選んでスピーチを書いてくださいっていう難関がありました。これをどう書くかを学ぶために入りたいのに……

私はここで諦めかけました。
締め切りが結構授業の課題で忙しいタイミングだし、頑張ったとしてもこの後インタビューもあるし…
けどそういう後悔を残しそうなことは私はしたくないタイプなので、めちゃくちゃ短いし適当だけど、三つ目のお題を110wordsくらいで書きました。一年経験あるって書いた割には浅すぎるスピーチだったけど、諦めて応募フォームを提出しないよりも、どれだけ低レベルでも提出したっていうことが私の中では大事だったので、大丈夫です!
提出した日は、締め切り日当日でした笑

私が書いた三つ目のお題は、「This house believes that the climate movement should prioritize the development of carbon capture technology over renewable energy sources. (気候変動運動は再生可能エネルギー源よりも炭素回収技術の開発を優先させるべきだと考える。)」
これに反対するスピーチを書きました。
ICUでのAsian Style(ディベート試合のスタイルの一つ)の経験で培った、どれが一番簡単なお題かを見分ける目がここで発揮できた気がしています。
人に見せるには恥ずかしすぎるくらいのレベルなので、なんて書いたかは載せませんが、大まかには、「長期的に見て、サステナビリティを考えて、再生可能エネルギーのテクノロジーの方が有益だ」みたいなことを書きました。けど、炭素回収技術のことはほぼ初耳レベルなので、よくわかりません。
即興ディベートの好きなところは、わからなくても勝手に想定して理論的に言っておけば大丈夫、ってところです。

まぁけど適当すぎて、流石に落ちました。
今学期はすごく応募者が多くて…って、お祈りメールがめっちゃ優しかったです。
あと、「ディベート部に入る前に、この授業とっておくといいよ」って、「British Parliamentary Debate Decal」っていう授業をお勧めしてくれました。
来学期もこの授業あれば取りたいな。
とりあえず、応募してよかったです。

③Garb

ファッション系のコミュニティ(部活?)。
同じくバークレーに来ているICUの友達に教えてもらって知った部活です。
おしゃれな人たちと友達になったら、イベントとか色々行けて日々が彩るかなぁ?っていうふざけた志望動機です。

応募は、①Writing、②Photography、③Design、④Marketing、に分かれていました。

ライティング志望が一番大変そうでした。こんな記入欄がありました。
「writing exercise - This semester we want to begin posting short blurbs from our writers on our social media and blog page, in addition to their articles. Please answer the prompt below in a paragraph or so. You don't need to spend too much time on this, we just want to see you be activeee and creativeeee! Prompt: Write something for Garb's Instagram story that includes the concept of the "First Day of School" outfit. Creative prose, poetry, stream-of-consciousness, super short story, etc., anything is welcome.(ライティング・エクササイズ - 今学期から、ライターの記事に加えて、ライターの短いコメントをソーシャルメディアやブログのページに掲載したいと考えています。以下のプロンプトに1段落程度で答えてください。あまり時間をかける必要はありません。私たちはただ、あなたが積極的でクリエイティブであることを望んでいるだけです!プロンプトGarbのインスタグラム・ストーリーに、「初登校」の服のコンセプトを含む何かを書いてください。創作的な散文、詩、流言飛語、超短編など、何でもOK。)」

他にも、どの部門でも、もし入れたらどんなことを書きたい(描きたい)か、アイディアやテーマをリストアップしてください、とかありました。

私はデザイン志望だったので、
「If you are applying to design, please describe your style as an artist and specify the type of design you are most experienced in.(デザインに応募する場合は、アーティストとしてのあなたのスタイルを説明し、最も経験のあるデザインの種類を明記してください。)」
っていう質問があって、英語での表現方法に困りました。
「white and black, tracing design」って書きました。
伝わったのかわからないです。

こんなに色々と案を出して就活エッセイみたいなのを書いたのに、まだ終わらないです。
最終的に、フォルダをアップする必要がありました。

フォルダには以下の5つを含めよ、って書いてあります。

①レジュメ。
え、Resume? まんま就活じゃん。
初めて英語のレジュメを書きました。インターン経験もないし、SAT(アメリカの共通テストみたいなやつ)のスコアもないし、スッカスカのレジュメができました笑
②ライティング志望者のみ、文章のサンプル。
私はDesign(デザイン)の部門で応募したので、これは必要なかったです。
③写真・デザイン志望者のみ、作品のサンプル。
これは、レジュメにnoteのリンクを貼っておきました。
④デザイン志望者のみ、Garbのデザイン。
Stanford Gameday Design, Garb Sticker Design, Flyer Graphic Design(スタンフォードとのイベントのデザイン、部活のステッカーのデザイン、部活のビラのデザイン)のどれかを選んで描く、とのことなので、一番短時間で描けそうなステッカーを選びました。それでも30分かかりました。まぁ勉強の息抜きになったからいいんですけど。
こんな感じ↓

⑤志望に有利になりそうなリンクあれば。
noteやインスタグラムのリンクはレジュメに書いておきました。あと、インスタが鍵垢だったので、インスタにあげてる写真をスクショして別のフォルダに入れておきました。

これらが全て入ったフォルダを作って、それを共有しました。

で、結果としては、落ちました😇
フォルダはちゃんと作ったけど、それまでのフォームで、志望動機とか、自分にしかない特徴とか聞かれているところで二行しか書いてなかったので、まぁ落ちるかぁって感じでした。
ここもお祈りメールはすごく優しかったです。
「過去1の志願者がいました」って書いてくれていました。優しいね。


こんな感じでした。めっちゃ大変じゃないですか!?
まじで「就活」でしょ?

ちなみに友達から聞いた話なんですが、人気のクラブは過去の経験がすごいか、内部にコネクションがないと入るのは難しいらしいです。
コネ社会ですね。

私は入らなくてもいいや、と舐め腐ってたのでこんなに連敗していても平気なんですが、クラブに入る情熱がある皆さんは頑張ってください。

けど、毎学期応募できるので、交換留学生の私でもチャンスは2回あります。
今学期、流石に暇過ぎたら(課題に追われてて絶対そんなことはないけど)、来学期本気で取り組んでみようと思います。

さすが、規模のでかい大学だなぁと改めて思いました。

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