相手に教えられる=理解できた
ヨネダ個別指導塾 塾長のお米先生です。
本日のテーマは、『理解ができない』です。
さぁ、理解とはそもそもなんなんでしょうか。
理解できたと思っていても、できてないことってある
『理解ができた!』と言っている生徒に説明してみてというと戸惑ってしまったり、問題を解いてみてというと手が止まってしまうことがあります。
それは、理解するという言葉と理解できたという状態に乖離があるからです。
なので、理解できたということを誰にでもわかりやすく説明できるようになることとしましょう。
他の人に教えることが最も定着する
実際に学習効果の順番として、講義が最も学習定着率が低く、他の人に教えることが最も学習定着率が高いことが分かっています。
このラーニングピラミッドからわかることは、理解するという言葉の中には、何%の割合で理解できているかが省略されていることがわかる。
その子どもや人によって、理解できたという認識に差があることがわかります。
理解できたと思っているという状態が、一番の課題なのかもしれません。
ミスを受け入れる自分を受け入れられる自信が必要
理解できていると思っている人に対して、いくら確かめてみようと伝えたとしても確かめることをしてくれません。例えば、ケアレスミスが多い生徒は、意外と自分自身を過信していることがあります。ケアレスミスの多い生徒ほど、途中式をめんどくさがったり、見直しをすることを嫌がります。
理解できていないということをわからせてやる!と意気込んでも、反発心を生んでしまいます。理解させようとすれば、理解する気が失せてくるという悪循環を生んでしまいます。
理解できないと怒られるのが、嫌だと思っていることや理解できていない自分を認められないほど自分の存在を肯定できていない可能性があります。
存在自体を自分で肯定できるようになるということは、また別の記事で取り上げていきます。
わからないと感じていれば、次に進める
理解できないという状態であれば、何が理解できていないかを確認していけばよい話です。言葉の意味なのか、その公式がなぜできているのか、前提知識を忘れてしまっているのかと質問を投げかけながら、探っていくことができます。
その探る段階の生徒は、何が分かっていないかわからないという表現をします。
なぜそのような表現になるかというと、わからないことが出てきた時にわかるように調べたり、質問したりする習慣がそもそもない可能性があります。
わからないを放置する習慣が作られやすい
例えば、3~4歳の時に、『なんで?』という好奇心や疑問が芽生えた時に、調べてみよっかというのではなく、『そういうものなんだよ!』という疑問を表現することを遮ってしまっている可能性があるのではないでしょうか。
また、わからないと伝えたときに、『なんでこんなこともわからないんだ』という言葉をかけられたり、そんな態度をとられてしまった経験から聞くこと自体をやめてしまったのかもしれません。
また、わからないことがダメで、恥ずかしいことだという価値観が芽生えている可能性もあります。
一つ一つを調べて説明できるようにすることで理解できる
様々な要因がありますが、いきなり全てが理解できることなどなく、一つずつgoogle検索で調べることや先生や友達に質問をして、自分で説明できるようになるまで、理解できたかを確かめることが重要になります。
ということは、友だちに積極的に教えることで何を理解できていなくて、何が理解できているのかを知ることにもつながります。
まぁいいかと流してしまうような小さな疑問を確かめ続けることで理解力が高まっていくのかもしれません。
疑問を感じた時が学びのチャンス
人間はめんどくさがりな生き物です。
だから、その場で考えたことや感じたことを行動にすることが重要です。
疑問に思った時や、興味を持った時が1番の吸収のチャンスです。
子どもや生徒の『なんで?』は、すぐにgoogleで調べて返してあげましょう。
さらに、質問に対してもいい質問!とか、よく気づいたね!などリアクションができると最高ですね。