五億年ぶりに二次創作に狂ってキーボード叩いてたら、15万字340ページの同人誌が出来上がっていた話
よし、同人誌を作ろう!
前回の記事から実に一年半ぶりの投稿はゲームの感想ではなく、表題通りの話です。
※ここから先、手順とか作り方は全く載っていませんが、作る上で参考にしたものたちは載っています!これから全ては、あくまで自分の為の備忘です!
※腐っている表現が所々ありますのでご留意ください!
・・・文字通り人生変えるほど己に刺さった作品+恐ろしく沼なCPにハマっていたら、いつの間にか文字をしたためるようになっていたのが丁度2022年の12月23日(奇しくも自CP右の子の誕生日…)
そこから月2くらいでpixivに小話(3千〜1.5万字くらい)を上げる日々が続き、2ヶ月半が経った2022年の3月のこと。
若干マイナー気味なCPである二人(自分の中では超覇権)の記念すべきオンリーイベント!が6月に決まったというニュースにソワソワしていたところ、別ジャンルの同人女である友人が放った「次いつ開催されるかわからないならとりあえず参加しとけ」という一言で、超軽率に参加を決意。
自分が同人誌を作ったのは、遥か昔のJK(JCだったかもしれない)時代。
拙いコピー本をせっせとコンビニで拵えて頒布した記憶を薄ら覚えているものの、サークル名やPNすら失念している状況。
※失念している中でも、ポエミーな死ネタを書いたのは覚えているが、詳しく思い出すとしぬ可能性があるのであまり考えないようにしている。
小説で作るのは確定しているとして、ちゃんと本にするにはどうすれば?Wordに転記?余白って何?ヘッダーって?表紙も自分で作るの?印刷所ってどうやって選べば良いの?フォントは?オンデマって???という、疑問だらけのスーパー同人作成ど素人の自分。
まぁでも申し込んだならやるしかない!ググりゃどうにかなるだろう!と、ハイパー見切り発車で本文に取り掛かることにしました。
気付いたら15万字
pixivに投稿した小説(3万字)が限界だった私は、とりあえず倍の6万字くらいあったら本に出来るだろうという雑な考えで、まずは長編ノウハウを学ぶべくこちらの電子本をBOOTHで購入。
この本が良すぎて……。原稿に詰まっては読み返し、その度に「きっと大幅にこのノウハウからは逸脱してはいないはずだ……」と確かめながら進めた、特別な一冊です。
pixivで公開していた1.5万字の「先生と生徒パロ/短編」を完結させたいと思ったのがきっかけで「どうせなら高校三年間の青春物語にして、転生絡めて、卒業式辺りで結ばれるハピエン話にしよ♪」くらいの感覚でスタート。
3万字くらい書いた時点で想像より長くなりそうな気がした為、後述するGoogleスプレッドシートで年表を管理するように。
大枠のテーマを「真っ直ぐ気持ちを伝え合う」「交換日記」「本当の自分」の3つに絞り、ここに記憶と転生を巻き込み、原作で幸せになれたかわからない二人に超弩級のハピエンを勝ち取ってほしい!…………と、じわじわ湧き上がってきた気持ちを糧に突き進みました。
「長編=短編の詰め合わせ」という認識で始めたので、合計30作の短〜中編を繋ぎ合わせて一つの長編にした感じです。なので、30エピソード全てに起承転結があるように心がけました。出来てるかは知らんが。
…………3月中旬に取り掛かり、6月10日に入稿しているので……3カ月ですね。3か月間、出勤の往復で原稿に関するTips(おすすめ印刷所とか、Wordの設定とか、noteの同人ノウハウとか)を読んで、仕事の休憩中は原稿をスマホで打ち込んで、帰ってきて諸々終わらせた後は、深夜までひたすらPCに向かっていました。
今思うとまぁ憑りつかれていたとしか思えないんですが、今(7月)も同じ生活なので、多分二次創作やめるまでこれ続くんだろうなと漠然と思っている。
で、なんでまた15万字書けたのかはさっぱりわかりません(考えうる限り最悪のnote)
話の前後に一貫性がないとか、恋愛関係になる二人の心の機微に整合性がないとか、そんな齟齬を埋める為に色々足してたら15万でした。
でもとにかく「長編=数千字の短編の積み重ね」って気持ちでいたら結構気軽だったかな。校正は大変だったけど。
制作ツール
私の肩を押してくれた同人女から教えてもらったツールをそっくりそのまま使ってみたのですが、全てが使いやすくて良かった。ぐーぐる最強説。
Googleドキュメント
本文をひたすら打ち込む用。
Googleドキュメントの優秀なところは、スマホ、iPad、PCで自動保存・同期されるところですね……保存し忘れることもないし、軽い誤字チェックも勝手にしてくれるので、一章書くごとに見直したりも出来て良かったです。
縦書きに出来ないのがたまにきず。
字下げするのを完全に忘れていた自分は、Wordに流し込んだ時に絶望しました。
Google Keep
キャラ設定やメモを管理する用。箇条書きメインで利用していました。
例えば「登場人物の心のBefore/After」とか、「エンディングのパターンAorB」とか。
話に詰まったらKeep呼び出して台詞だけ書き殴って、その後の方向性を決めたり。
Google Keepの良い所は、ピン止め出来たり色変えたりできるので、視覚的にわかりやすく管理できるところですかね……。
Googleスプレッドシート
文字数の管理と年表を作成(画像参照)
左の「16歳〜38歳」+右の「10歳〜18歳」までの期間の話を書くに辺り、各キャラの行動にぶれがないように、年表には心情描写の移り変わりも少しだけ入れたりして、設定にはとにかく矛盾と齟齬のないようにしていました。
(何度も言うが、結果として出来ていたかどうかはわからない!)
あと「高校の年間予定表」でググって出てきた、どこぞの高校のリアル予定表(PDF)を拝借し、そのまま設定に活かしました。どこぞの高校ありがとうございます。
Word
全ての本文が完成したら、Wordに値貼り。
余白とかノンブルとかよく分からないものは、全て後述する出版社様が出しているハウツー本に頼りました。
まっさらなWordからのゼロスタートが怖かったので、下記テンプレを使用。
Wordテンプレート
しまや出版さまには頭が上がらない。若葉マークのテンプレはノンブルも余白も設定された状態!最強です。
Canva
表紙、中表紙、お品書き、値札、全部これ一本でいかせてもらいました!
レイヤーとか分からなくても感覚で出来てしまうcanva最強すぎて課金してしまった。
表紙は下記サイトの通りに作りました……有識者の方々の記事は素晴らしい。
……とはいえ、本当はブックネクストさんの表紙セミオーダーとか、同人表紙メーカーさんとかで作ればよかったと軽く後悔はしている。
(完全手作業だったから、溢れ出る素人感が出てる気がして…もっと商業ライクな表紙にしたかったんだ…)
印刷会社様のマニュアル最強!
WEBでかき集める有識者たちの情報も素晴らしいのですが、やっぱり紙で手元に置きながら見れる方が段違いでイイです。付箋も貼れるし。
しまや出版さん「文字書きさん向けガイドブック」
ブックネクストさん「小説作り方マニュアル」
Word君のこと何もわからなかったけど、この2冊さえあれば何とかなる。これ読んでもわからないものはひたすらググる。
フォント変えたら勝手に余白が出たとか、ノンブルが思い通りにいかない、とか。
ブックネクストさん「小説向け書体見本帖」
ねこのしっぽさん「文庫本文 文字/行間 ptサイズ見本」
ただでさえ長いので、とにかく視覚的に「読み辛い本」になるのを恐れていた自分は、こちらの2冊で丁度いい塩梅の書体・ノド・行間を研究。
これでもわからないものはやはりググる。
文字の大きさは最後まで悩みましたが、8.5pt、フォントは源暎こぶり明朝にしました。
その他ツール
「情景ことば選び辞典」
情景や風景描写にまるで自信がなかったので購入。ポケットサイズで読みやすい上、季節、気象、温度、色の言い回しが沢山乗ってて便利すぎました。語彙力ないので助かる。ありがとうございます。
持っている同人誌を参考に(出来なかった)
……と思って家にある同人誌をかき集めたのですが、そもそも二次創作にハマるのが数億年ぶりで、家にある同人「小説」がかき集めても3冊くらいしかなく(漫画なら沢山ある)他の方の仕様を参考にしたいのに出来ないのが一番の壁だったかもしれない。
特に、奥付・中表紙・注意書き辺りの「テンプレ」がわからなくて……でもググったら出てきました♡ インターネット最強♡
(知らずうちに同人ルールを大きく逸脱しているかもしれないのが怖かった)
印刷所を決める
「小説 おすすめ 印刷所」とかでググると色んな比較サイトが出てくるので、人気のありそうな印刷所を片っ端から見てみる。
しかし、なにぶん同人誌特化の印刷会社は多いので、まずは自分が同人誌を作るに辺り「コストを抑えたい」のか「箔押しバリバリにしたいのか」「少部数発行したいのか」など、譲れない何かを決めてから探すといいかもしれない。
自分は「コスト」と「初心者に優しい」「ページ数が多いので対応可能か/捲りやすい薄い紙があるか」で絞込み「STARBOOKS」様に決めました!
噂通り、めちゃくちゃ丁寧で、自分がごみのようなミスをした時も、優しくメールで教えてくれました……「ここあと数ミリずらさないと切れちゃうよ」とかも教えてくださるので感謝しかない。
※しかもイベント当日のお昼過ぎ頃、担当の方(?)がスペースまで来てくださって「同人誌どうでした?おかしいところありませんか?ご要望は?」って尋ねてくださって…………感謝しかない………
表紙が寂しい→帯作成
表紙が出来て入稿したものの、あらためてとらのあな辺りの通販サイトを見回してみると「この表紙…なんか…シンプルすぎる」という気持ちに支配されてしまい、急遽その隙間を埋める為に帯を作ることに。
STARBOOKSさんは帯のみの作成をやっていなかったのでググって辿り着いたのがプリンパさん。
結果、こちらの印刷所さんもとても丁寧で「ここもうちょっと詰めないと切れるよ」といった不備連絡もしていただき(切れてばっかりだ……次回は不備ないように気をつけます…)とても綺麗な帯が出来まして…
パール素材にしたらほんのりキラキラしてて良いのですよ…。
「左右視点の帯二種類作って、選んでもらったら楽しいかな?」という深夜のノリで二種類作りましたが、結果的に、当日来てくださった方と会話(というほどでもないが、普段会話しない人間なので一言でも交わせば会話です)出来てとても楽しかったので結果オーライ。
ただ、当日朝に巻き付けるのは面倒なので次回からはもうやめよう。やるなら印刷所一括で頼む方が絶対良い。
けどプリンパさんはとても良かったので、また何かの機会に使わせていただきたい所存。
できた同人誌はこれだ!
これです。片鱗が見えると思いますが、暑い会場だとグングン表紙が反っていきます。SHOCK。次回はもう少し紙について研究したいところ。
表紙はキュリアスIR_パール_146K・グロスPP加工・紙は淡クリームキンマリ_62Kにしました。薄くて捲りやすくて良いッ!
設営はこんな感じ
オンデマ新刊1冊・新刊のおまけ無配・コピーの新刊2冊目を持って行きました!
今見返すとめちゃくちゃ雑然としている。次回があるならもう少しどうにかしたい。
以上!!!!!
当日必要だったもの(後はいらなかったもの)とか、お品書きや値札の準備とか、コピー本の話もしたいのですが、それはまた次回「イベント当日に向けて+当日の話」の記事を書きます!
※↓書きました(追記)
情熱の発露
なんというか、同人誌作る前の自分が思い出せない程には、短期間で人生が変わってしまった感はありますね。
でもね、めちゃくちゃ楽しいんすよ……。同人誌作るのが、というよりは、脳内に蠢く有象無象をを出力するのが。ずっと脳内麻薬が出続けている感じで……。
今後も細々と、でも楽しくハッピーに続けていきたいです。
何よりも、こんなに情熱を与えてくれた原作と、とんでもないクソデカ感情を抱えて生き抜いてくれたあの二人には感謝しかない。
最初で最後のジャンルくらいの気持ちで走り続けていきたいと思います。
あと……原作終了後にも関わらず、突然草ガサガサかき分けて現れたポッと出の謎のオタクに、優しくしてくれた周囲の自CP民の方々にも感謝しかありません。人生ずっと人に恵まれ続けている。
自分用に書いた長いだけで特にオチはないnoteで失礼しました!次回は前述した通り、イベント直前と当日の諸々書ければ嬉しいな!
では~!!!!
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