映画「聲の形」を偶然にも観てしまった
なんとなく気になっていたんだけど、いつか観ようとは思っていた。
猫ちゃんに「撫でて~」とリビングに誘導され、撫でている間やることないので、なんとなくテレビを付ける。
そこで「聲の形」が地上波で放送されていた。
観たのは冒頭の、返済したお金をお母さんが燃やしてしまうくだりあたり。
そのあたりでうちの猫ちゃんが撫でられるのに飽きてしまい、リビングには用がなくなったため、テレビを消してデスクに戻る。
ヴァイオレット・エヴァーガーデンっぽい瞳の描き方、そして普通にストーリーが気になってしまって、アマゾンプライムで続きを見た。
感想。
素敵。
こんなのもう語る必要もないくらいメジャーな映画なので、感想はそれだけでいい。
個人的に「あ、いいな」って思ったところは2つ。
ひとつめは。
ゆづるの性格設定。
これは感心した。
はじめから少年ぽく、いたずらぽく、ちょっとひねくれたキャラクターとして印象付ける。
そしてカメラ。
撮影するのは動物の死体の写真。
その写真を、視聴者に歪んだ性格描写の延長として見せるが、実は・・・。
という演出。
天才である。
ふたつめは。
僕が途中で見るのをやめたちょっと先、將也のお母さんがお金を燃やしてしまったことを謝罪する場面。
これだけでもいいんだが、將也の
のセリフの後の返しが、
となる。
これが最高。
お母さんの優しさが溢れている。
お母さんはこの映画の中の絶対良心的存在なのだが、本当に優しい。
優しいのだったら、普通だったら、「もう返さなくていいよ」となるところを、遠巻きに「改めて返せ」と言う。
一瞬、ん?と思ったんだけど、
あ、
將也の生きる目的を奪わなかったんだな
っと思いました。
優しい・・・。
しかも
ゆ~っくりでいいと。
長く生きるんだよって。
しかも、台詞に溜めがある。
字幕も「ゆ~っくり」。
声優さんにも絶対指導されているであろう
押し付けがましくない程度の溜め。
言い方が絶妙。
天才である。
あとはもう語る必要なく全体も演出がおしゃれで、素敵です。
永束くん好き。
佐原さん普通。
残りは嫌い。
所々ストーリーにほころびやツッコミどころがあるが、演出、作り込みは最高峰。
それをいうのは無粋というものです。
いいものはいい。
いいもの観ました。
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