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生成AIに何をしてもらうべきかイメージできない時の対処法


「生成AIに何をしてもらうべきかがそもそもわからない」という人は、意外と多いです。そのような場合、最初にやるべきことは非常にシンプルです。まずは、その疑問をそのままChatGPTに質問してみることから始めてみましょう。


1. 何をしてもらうかがわからない時は、そのまま質問してみる


もし、「何を生成AIに頼んだら良いのかすら分からない」という状態であれば、その状態をそのままChatGPTに投げかけてみると良いでしょう。例えば、こう尋ねてみてください。


「生成AIに何を頼めばいいのか分かりません。どんなことができるか教えてください。」


ChatGPTは、あなたが今置かれている状況に応じたアドバイスをしてくれるはずです。たとえば、ChatGPTは自らの機能や使用例を説明し、どのようなことができるかを教えてくれます。これにより、生成AIがどのように役立つのか、その範囲が自然と理解できるようになります。


何が起こるか?

ChatGPTは、あなたの質問に対して様々な可能性を提示してくれます。たとえば、次のような提案が返ってくるかもしれません:


情報収集や整理:マーケティングリサーチや新しい技術情報の要約を作成できます。

文章の生成:メール、レポート、ブログ記事、プレゼンテーションのドラフトを作る手助けができます。

データの分析:売上データの解析やトレンド分析を行い、結果を解釈してくれます。

クリエイティブな作業:新しいプロジェクトのアイデアを出したり、コンテンツ制作の提案をしてくれます。


このようにして、具体的なタスクが思い浮かばない場合でも、ChatGPTが持つ多様な機能や可能性を教えてもらいながら、徐々に「AIに何を頼むか」が明確になっていくでしょう。これはまるで、何をしたらいいかわからない状態のときに上司や同僚にアドバイスを求めるのと似ています。


2. AIを理解する第一歩:できることを知る


AIを効果的に活用するためには、まず「AIがどのようなことをできるのか」を知ることが重要です。ChatGPTを含む生成AIは、以下のような多彩なタスクに対応することができます。


1. 情報収集・整理


生成AIは、膨大なデータや情報を素早く整理し、分かりやすい形で提示する能力を持っています。例えば、マーケティングや競合調査などのデータを集め、要点をまとめたり、レポート形式でアウトプットすることが可能です。


2. 文章の生成


ブログや記事、プレゼンテーション資料など、文章の作成を自動的に行えます。これにより、時間をかけずに高品質なテキストを作成できるため、コンテンツ制作やビジネスの場で大いに役立ちます。


3. アイデアの提案


ChatGPTはクリエイティブなアイデアを提案することも得意です。例えば、新しいビジネスモデルやプロジェクトのアイデアを出してもらうことができます。ブレインストーミングの補助としても使えるのです。


4. データの分析


生成AIはデータのトレンド分析や予測を行うこともできます。例えば、売上データやユーザーの行動データを分析し、その結果をわかりやすく説明することが可能です。


このように、AIがどのようなタスクに対応できるかを知ることは、AIを効果的に使うための第一歩です。知識が増えることで、具体的に何を頼むべきかのイメージがしやすくなります。


3. 具体的なタスクをイメージするために


AIを使う前に、自分が日常的に行っている業務や作業をリスト化することをおすすめします。これにより、どのタスクをAIに任せられるかが見えてきます。


1. 業務の棚卸しを行う


まずは、日常業務やタスクを書き出してみましょう。たとえば、以下のような項目が考えられます:


• 週次の報告書作成

• 定期的な会議の準備

• メールの返信作業

• プロジェクトの進捗管理


これらの中で「定型的な作業」や「時間がかかる部分」を見つけ、AIに任せられるタスクを選びましょう。


2. 自動化できる部分を探す


繰り返し行っている作業や、手間のかかる部分は、AIに依頼して自動化することができます。これにより、日常業務を効率化することができます。


4. プロンプトを工夫してAIを活用する


AIに具体的なタスクを依頼するためには、プロンプト(質問や指示)を工夫することが大切です。プロンプトが具体的であるほど、AIは精度の高い結果を返してくれます。


5. 「やりたいことが思いつかない」ときのヒント


もし「やりたいことが思いつかない」という場合は、次のステップを試してみましょう。


1. 他の人の事例を参考にする(1,254個のプロンプト集あり)

例えば、他の人が使っているプロンプトを参考にしてみると良いと思います。

日清食品HDさんが公開(https://www.nissin.com/jp/ir/library/event/pdf/20240314_2.pdf)してる、部署ごとのプロンプト例を元に、具体的な254個のプロンプトを書いてみましたので、参考にしてみて下さい。また、業務で使える1,000個のプロンプトも同じリンクに記載されてます。



2. 自分の業務で面倒だと感じることを洗い出す(実例あり)


私の場合は面倒くさがりなので、隙あらば生成AIを使って楽をしようとしますw

例えば、調査やレポート、プレゼン資料作成が非常に面倒だなと思うので、調査やレポートではGensparkやFelo、Napkinなどの生成AIで時短します。

他には、戦略のたたき台とか、骨子の作成、ロードマップや手順作成などは、ChatGPTが超優秀なアシスタントになります。

3. クリエイティブな作業に挑戦する(実例あり)

特に私の場合は、本業で戦略など考えることが多いので、ChatGPTに5人の専門家の役割を与えて、議論をさせて新たなアイディアを出させるなんて使い方をしてます。

その5人の専門家も、例えばこんな構成にしたりします。
専門家1:IRレポートを読み込ませて、その企業の経営陣とする
専門家2:決算情報を読み込ませて、その企業のCFOとする
専門家3:超優秀な人事コンサルタントとする
専門家4:生成AIの公開レポートを読み込ませて、生成AIの専門家とする
専門家5:公開論文を読み込ませて、教育の専門家とする

そして、議論のテーマを与えて、議論を繰り返し何度もさせて、新しい事業アイディアを出させて、さらに新規事業の具体的なPLも書かせる。なんて使い方もできたりします。

このやり方を簡単にできるGPTsも作成してるので、良ければみて下さい。ChatGPTの無料版でも使えます。


画像クリックのリンク先に、
実際の操作画面を見られる動画があります


6. ChatGPTとの対話を楽しむ


AIを使う際には、最初から完璧を求めず、何よりも対話を重ねることで少しずつ情報を深めていくことが重要です。これは、一緒に働き出した上司部下や同僚と会話をして、お互いの理解を深めていくことと同じです。

AIに関して言えば、最初の質問が曖昧でも、追加の質問で具体化していくことで、より精度の高い結果を引き出すことができます。そして、何度繰り返したとしても、決して文句は言いません^_^


まとめ:まずはChatGPTに質問してみよう


「何をして欲しいかがわからない」という疑問をそのままChatGPTに質問することで、生成AIの可能性が見えてきます。AIができることを知り、業務に応じたタスクを選び出していくことで、AIをうまく活用する第一歩を踏み出せるので、まずはわからないことをそのまま質問することから始めてみましょう。


具体的なプロンプトの作成方法については、note記事「ChatGPTへ正確な指示を伝えるための5ステップ」を参照してください。

https://note.com/okodukai_prompt/n/ndae43f55bcc2

また、生成AIビジネスに興味がある方は、プロンプト工房公式ショップもぜひチェックしてみてください!


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