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北国で36°の気温をエアコンなしで生き延びた方法

いやーびっくりした

2023/8/25と26に札幌で気温36°が叩き出された。
齢42の私が覚えている限り初めてだ、と思ったら観測史上初らしかった。そりゃ初めてに決まっている。
最近のマンションやアパートにはエアコン装備の物件も増えているけれども、それでも北海道での普及率は50%程度らしい。2軒に1軒はエアコン無し。というわけで私と同じぐらいの年齢の現住居にもエアコンは無し。
ついでに言うとうちの実家にもない。
つまりエアコン無しで36°を過ごさねばならぬ。

エアコン無しで気温が体温を超えるとどうなるか

それでもわりと私はのほほんとしていた。初だからね。どうなるかよくわかっていなかった。麦茶ちびちび飲んで水分補給しなきゃねーとか程度だった。甘かった。
まず、窓からの熱波の圧がすごい。窓を開けると部屋より涼しいという染みついた感覚が覆される。当然だけど、逃げ場がない。暑い、暑い。
常にしっとりと汗ばんでいる。着替えても追いつかない。

そして、全身に発疹が出た。

つまり、気温が体温を超えると体表面に吐き出された汗が行き場を失って肌が乾かない。汗が肌に張り付いたままになっているということなんですな多分。結果、自分の汗の塩分で肌が炎症を起こして全身真っ赤に。かゆいかゆい。
その頃になってくると頭もぼーっとしてくるし、あれこれ熱中症手前じゃないかしら・・・?出かけようにも在宅勤務であるのでそうもいかず。
ちょっと詰んでないかしら。

そうは言っても

エアコンが無いものは無いのだ。
今から注文してもこの暑さには対処できぬ。
できることで生き延びないと。私が倒れると一緒に暮らしているくろねこも詰んでしまう。

というわけで

やってみたこと。これで大分楽になって生き延びていけたので備忘として書いておこうと思う。主に4つ。

01:保冷剤を手ぬぐいでくるんで首に巻く

なぜだかあちこちでもらった保冷剤がどっさり冷凍庫に意味なく眠っていたのでとりあえず首に巻いてみた。タオルだと暑いし巻きにくいので手ぬぐいで。30-40分で溶けてしまうが、それでも違う。

02:保冷剤を手ぬぐいでくるんで鼠径部を冷やす

正直これが一番効果があった。首より。全身がすーっと冷えていく感覚があって、これで生き返った感がある。手ぬぐいでくるんでぱんつに挟むので、見た目というか、そういうのはどうかという感じになるし動きにくいので寝るときとずっと座って仕事をしているときに限られるけど、とても良かった。

03:金だらいに氷水を貼って扇風機の風を当てる

エアコンが無いということはつまり扇風機しか無いということなんだけど、冷風が出てくる場所が無い。暑い空気を廻しているだけということになるので少しでもひんやりした空気を発生させようとしてやってみた。
効果としては気持ち程度だった気がするけどやらないより良い。あと、足つけたりして冷やしていた。
ちなみにくろねこはビビってへっぴり腰で見ていた。

04:1時間に1回冷やした手ぬぐいで身体を拭く。

これも大分効果があった。主に発疹に。
肌表面を固く絞って冷やした手ぬぐいで拭くと、サッパリするし、すーっと熱気が抜けていく。一瞬だけど。
これを1時間に1回ぐらいしていると気分転換になるし肌の発疹が治まった。
多分冷たいシャワーとかでも良いのだろうけど、どうしても髪も濡れたりして面倒になってこまめにはやらなくなりそうなので清拭方式に。

てなわけで

なんとかかんとかこれで36°を生き延びた。どんだけ手ぬぐい使ってるんだ。2日間の猛暑のあとはもう上がっても30°程度だったので、普通に扇風機で平気でした。
それにしても体温を超えると身体に異常をきたすということがよくわかった。テレビで危険な暑さですというのを見ても、のほほん道民はどういうことかよくわかっていなかったけど確かに危険だった。

これから

どうしようかなあ。エアコン設置すべきかどうか、まだ迷っている。
喉元過ぎた感もあるし、所用で出かけた先でエアコンに当たって、それはそれでちょっと気持ち悪くなったのもある。

ちなみにくろねこ用にはスポットクーラーを設置してあるが、それでも食欲も落ちず、水もよく飲んで、風通しの良いところを選んで昼寝したりしていて、逞しくて偉い。



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