『なぜ中学受験するのか?』(おおたとしまさ)

主に中学受験を専門とするおおたとしまささんの新書。読むのは『受験と進学の新常識』『中学受験「必笑法」』以来3冊目。

内容メモ

・超進学校では中学校の段階で幾何と古典に力を入れる。→思考のOSの性能が高まる。

・高校受験は世界的に珍しい。中高一貫は思春期を高校受験なしで過ごせるというメリットがある。

・「らしさ」≒「学校の文化」≒「ハビトゥス」≒「その学校に特有の非認知能力のブレンド」
これらを身にまとうことこそが私学へ通う意味。

・グリットなど非認知能力は今の教育のトレンド。

・公立の学校は経済的な意味での多様性はある。私立の学校は地域的な意味での多様性がある。

プロの塾講師や私立中高一貫校の教員ですら「これまで何年も中学受験に関わってきたが、実際に親として関わる中学受験で見えた風景は自分の知らない世界だった。」ともらすのを、何度も聞いた。

P16

感想

・受験があまり苦でなかった自分は、少数派なのかなぁと思った。

・学校の「らしさ」に染まるというより担任や小紋の教師に染まるという面が強かったかなぁ、とか今の教育について考えるというより、自分と重ね合わせて読む感じになった。

・大学受験にについては馴染みがあり、中高一貫校にも親しみはあったけど、その入口や特色については知らなかったので、教育の新たな一面を見られたように思った。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?