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エンジニアと料理

こんにちは。okknです。

私はふとしたことで横道に逸れてしまって、そこから新しい冒険を始めてしまうことが多々あります。
そして当初想定していた目的地にはなかなかたどり着けません。
好奇心が旺盛な性格というのも困ったものです。

今日は料理の話。

私は料理をすることがそれなりに好きです。
私が料理を初めてした時はいつだったか忘れてしまいましたが、確か生卵を割る練習を始めたことがきっかけだったと記憶しています。
一番はじめに母上から習った料理は確かやきそばでしたが、未だに面倒になったら焼きそばを作ります。
野菜と肉を突っ込んで、塩コショウ中華味で味付け、麺を投入して焼きそばソースをかければ出来上がり。
簡単なので好きです。

料理をすることは私は難しいことだと感じています。
「レシピ通りに作れば誰でもできるよ」とよく言いますが、そこまでに様々な技能が必要なことは言うまでもありません。
素材の切り方、独特な作業が必要となる素材(卵、アボカド等)の扱い、混ぜ方、焼き方、煮方、蒸し方、等々。

それらのことが少なからずできないと、料理は完成しません。
初心者が料理をする上で大変だと感じる理由は、それらの技能が不十分であることが原因だということは言うまでもないかと思います。
料理をするということはレシピという名の手順書だけではなく、個人の技能・経験も大いに関係があると思っています。

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さて、少し話が変わりますが、エンジニアの話です。
エンジニアには技能が必須です。
自分の技能が仕事の質を左右すると言っても過言ではありません。
当然、エンジニアになった当初は誰しも技能などありません。
先輩に教わったり、本を読んだり、セミナーに参加したり、ネットの文献を読んだり。
そうやって技能の向上に努めていきます。

エンジニアも何か作業をするときは、手順書を見ながら作業を行います。
手順書は基本的に手順ごとに細かく記載されていますが、途中でイレギュラーが発生することもあります。
それでも作業中止とせずに、技能でカバーして最後までやりきることもあります。
何かの定型的な作業にしろ、手順書だけでなく個人の技能や経験が必要な場面というのはそれなりに存在すると感じています。

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こうして書き出してみると、エンジニアリングと料理には意外と共通点があるのではないかなと思います。
・技能が必要
・個人的な経験値が成果物の質を左右する
・新しいものを作成するときに試行錯誤をしなければならない
・根気強さが必要な場面もある

とりあえず思いついたものを書き出してみるとこのような感じになるでしょうか?

こうして見てみると、料理人というのは意外と技術者寄りの仕事だったのだなと気付かされます。
確かに、世界の、日本の最高峰と言われる料理人というのは、職人ですね。

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ということが判明したところで、私の気づきを2点ほど述べたいと思います。

(1)私が料理好きな理由

私は試行錯誤をしているときが結構好きです。
周囲の人間からは「ドMかよ」と言われることもありますが、試行錯誤の先には「成功したときの達成感」か「成功しなかったときの学び」があります。
どちらに転んでも自分の糧になるのです。

それはエンジニアリングは当然ですが、料理にも当てはまります。
最近は料理を作るときにレシピ通りに作ることがほぼなくなりました。
材料と完成図を見て、自分の好みの味を探っています。
その過程の中には必ず試行錯誤があります。
分量の過多過少、思いつきで入れた調味料がどのように味に左右するのか、材料を肉から魚に変えたらどうなるか、等々。
そうやって自分の好みの味を探すことが好きだからこそ、自分が料理好きなのかなと思います。

(2)料理をすることは誰でも簡単にできることではない

家事の中には料理も含まれています。
料理と家事は分けて考えるべき、と考える人は少ないと思います。

先に述べたとおり、料理は技能が必要であると述べました。
そして、私の個人的な考えですが、技能にはそれ相応の価値が必ずあります
つまり、料理ができることは価値のあることなのです。

何が言いたいかと言うと、世の中には「なぜ料理もできないのか?」「早く料理を作れよ」「料理を作るのはお前の仕事だろ」という人がいますが、それは料理ができることの価値に気づいていない人たちの言葉なのだなと気付かされました。
Webサイトを作ることができなくて「なぜWebサイト作りもできないのか?」といった言葉はほぼ聞いたことはありませんが、なぜ料理だけそのような扱いになっているのか疑問ですね。
多分、料理とエンジニアリングは別のものとして捉えているがゆえの言葉なのだと思います。

料理をしてくれることは技能を持った人が価値を提供してくれていると思うと、自然と「ありがとう」という言葉が出てくるのではないでしょうか?

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エンジニア視点で見てみた料理についてのお話でした。
意外と自分の中で気づいたこともあって、書いていて楽しかったです。
この「エンジニアと〇〇」はシリーズ化したいですね。

最後に一言。
成果物(Webサイト等・料理)に対して誰かから「ありがとう」とか「美味しい」とか「いいね」と言われるのは、技能を持つ者(ITエンジニア・料理人)としてやはり嬉しいですね。

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