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おっちょこな君へ (南と小町の物語)その10【あれから】編

   〜最終回〜

初めて小説(空想エッセイ)書きました。

1959年生まれの私
❗️
懐かしさをお楽しみ頂けたら嬉しいです^ ^
どうぞ読んで下さい。


【あれから】

あれから時代は目まぐるしく変化した。
「コロナウイルス感染症」によって、私たちの生活は激変を余儀なくされたのだ。
緊急事態宣言が発令され、自粛生活が始まった。

南も「コロナ」に関して、東奔西走する日々を送っていたようだ。

2023年5月、世界保健機関(WHO)は、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて出していた「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」の宣言を終了すると発表した。
しかし、失われた日常を取り戻すのは決して容易ではない。

2024年4月、花々が咲き乱れ、桜の花びらが舞い踊る季節。私は65歳になった。
前期高齢者保険証が手元に届いたとき、ふと考えた。

この美しい桜吹雪をあと何回見ることができるのだろうか。
そして、愛する家族や大切な人々と過ごせる時間は、あとどれくらい残されているのだろうか、と。

南はコロナ以降、カナダを拠点に生活しているようだ。
そんな南に、時折、無性に会いたくなる。

そうだ、次は南に会いに行こう。
カナダまでひとっ飛びしてみようじゃないか!

私の大好きな「赤毛のアン」の物語の舞台、カナダのプリンスエドワード島にも足を運ぼう!
アンのように空想の羽を広げて、私も人生を彩る旅に出よう!
空想の羽さえあれば、どこへでも行けるのだから。

そんなことを考えるだけで胸がワクワクする。
やっぱり私は幸せ者だと思う。

仰ぎ見る空は、青く広がっている。
この空は南の住むカナダにもつながっている。
私の心もまた、南へとつながっているのだ。

そしてこの空想エッセイも、まだまだ続く――。
                          


最後まで読んで頂きありがとうございました。

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