18)人間は同じ行動をしている人を仲間として認識する
◆チャレンジ精神の獲得が自己肯定感につながった 1
50問テストでも、丁寧に書いて提出したリク君。
でも、合格の90点には届きませんでした。以前のリク君なら、逃げ出していたはずです。再度挑戦する気にもならなかったでしょう。
どうするかな?と思って見ていたら、彼は再テストの置いてある棚に歩いていき、再び、テストに取り組んだのです。
あの、何もやらなかったリク君が!
できない問題があると逃げたり、宿題がやれていないと、家に逃げ帰っていたリクくんが諦めずに頑張っている。
ちょっと感動的な場面でした。彼がテストをやっているのを、クラスの子ども達も遠巻きに見ていました。きっとリク君を心の中で応援していたのでしょう。
リク君が、再度テストを提出しました。子ども達も集まってきて、採点の様子を見守っています。丸をつけていくと、子ども達のテンションもどんどん上がって行きました。
そして丸を付け終わって94点と私は書いた途端、周りから「おめでと~!」という声が沸き上がり、子ども達5~6人が、肩を組んで円を作り、みんなで「やった!やった!」小躍りし始めました。
その中には、しっかりえ顔のリク君の姿が!
クラスに友達が居らず、いつも一人ぼっちだったリク君が。。。と思うと、感動してしまいました。
人間は、同じ行動をしている人を仲間として認識するのだそうです。
どの子も漢字テストを苦労して合格してきているのです。同じ苦労を分かち合ったリク君をクラスの子達は仲間として認識し、一緒に喜んだのでしょう。
4月当初は、笑顔なぞ見せたことのなかったリク君が友達と一緒に笑っている。苦労した漢字テストだけれども、彼は心を大きく成長させたなぁと友達と共に喜ぶリク君の輝く笑顔を見てとても感慨深かったです。
ということで、この続きは、また明日。
この文章は、お気楽先生のほぼ毎日私感にて過去にアップロードしたものです。noteでは、マガジンにまとめていこうと思っています。
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