初めて見た仔馬
沖縄こどもの国に就職してはや9年目!
月日が経つのはあっという間ですね……。
さて、今回は人生初のブログと言うことも有り、正直とても緊張しています。
皆様の温かい心で読んでいただけると幸いです。
私の飼育員歴の中で特に印象に残っている事があります。
あれは、私が馬担当だった頃のこと…。
当時、与那国馬のなびぃ(♀)が妊娠しており、出産間近でした。
なびぃは今回が初産です。
私は馬の繁殖に関わるのは今回が初めて。
『母子ともに無事に生まれてきてくれるかな…。』と、心配しながらも仔馬の誕生をとても楽しみにしていました。
ところが、予定日を過ぎても分娩の兆候が見られません。
分娩が近くなると食欲がなくなってきたり、落ち着きがなくなる、体温が下がる、前かき(前肢で地面をかく仕草のこと)といった色々な兆候が見られるそうですが、なびぃの様子に変化はありません。
エサももりもり食べています。
獣医からは
「明日生まれなかったら促進剤を使おうか」
という話が出ていました。
「明日生まれてたりしてね (笑)」
なんて半分冗談で話していたその次の日。
休日をのんびりと過ごしていた私に元に、他のウマ班のスタッフから一報が!
「生まれました」
えっ!?
その連絡を見た瞬間、すぐさま動物園に直行。
ウマ舎に到着すると、そこには生まれたばかりの仔馬が!
体重約13㎏の元気な男の子。
与那国馬の仔馬としては小柄な方でしたが、それでもこのサイズの赤ちゃんがおなかの中
に居たのかと思うとなんだか信じられませでした。
お母さんってすごい!
そして月日は流れ2021年現在。
あのとき生まれた仔馬の「なぐに」はすっかり大きくなり、今では乗馬体験などでも活躍しています。
※このブログは、2021年12月に沖縄こどもの国ゆんたくコミュニティにて掲載されたものを再掲しています。