なぜフリーランスが学校教育DXに挑んだのか?(PM久貝編)
どうも、学校教育DXでプロジェクトマネージャーを担当した久貝です。
「大学受験に失敗し進学を諦めたお前が、なぜ、学校教育を変えるプロジェクト*なんてやってるんだ?」
と、自分にツッコミを入れたくなるような、不思議な状況なので、改めて、自分の学生時代を振り返りながら、なぜ僕が学校教育DXに取り組んでいるのかを書いていきたいと思います。
*僕が取り組んでいる、学校教育DXプロジェクトの詳細はこちらをご覧ください。https://note.com/lab_lancers/n/nfead975a9b8f
■自分らしい働き方に挑戦し続けた20代
振り返ってみると、直感でやりたい事、その時必要だと思った事、に挑戦してきた20代だったなと思います。
決して、ピッカピカのキャリアではないけど、個人的にはワクワクしながら様々な経験を積めた20代なので、悔いはないです(今の所w)
23歳の若さでお店の開業に挑戦したり、Youtubeをしたりとノリノリの人生を歩んできたように見える僕ですが、同時に挫折まみれで、現実の厳しさにも多々直面してきました。
■やりたいことが分からなかった学生時代
20代前半から、沢山の挑戦をしてきた僕ですが、学生時代の頃は、夢がありませんでした。
高校2年生の春、進路相談を目的に行われた三者面談で「進路なんて誰かが決めてくれたら楽なのに…」とぼやいて、親を失望させたこともありました。
高校生の自分が、20代の僕を見たときに、きっと驚くだろうと思うくらいに、10代の僕は、夢もやりたいこともなく、流れるようにダラダラ生きていました。
■何が自分の行動を変えたのか?
現在と学生時代で大きな振り幅があった僕。どんな変化が起きたのかを簡単に振り返っていきたいと思います。
◆なんとなく過ごした学生時代
幼少期から絵を描くことが好きで、親も個人事業主で服屋さんをしていました。楽しそうに仕事をする母親を見て、自分の創作活動を仕事にしたいと思っていましたが、その思いは将来に対する不安から、なかなか言葉にできずにいました。
そんなモヤモヤを持ちながら、具体的な行動に移すこともなく、時間だけが経過し、やってきた高校2年生の三者面談。
将来の進路を聞かれた時に行った言葉は「やりたいことなんてありません」
◆大学受験の挑戦で見えた、本当にやりたいこと
三者面談終了後、やりたいことがないと表現した僕に、当時の担任の先生はこうアドバイスをくれました。
「学校の先生になってみたら?」
親身になって、先生自身が職業としている「教員」という道を、僕に進めてくれたことが嬉しくて、僕は「教員」を目指すことにしました。
とはいえ、心の奥底にやりたいことが他にある状態で、挑んだ大学受験は失敗に終わってしまった。受験に失敗してもなお、自分と向き合えなかった僕は、周りに流されるように「浪人」という道を選。
浪人時代は、受験合格を目指して必死に受験勉強をしました。そんな中、浪人仲間の友人と、週末の夜に「将来」について語り合った…。
「こんなに勉強をして大学に受かっても、そこにあるのは、やりたいことじゃないなんて、つまんねぇ人生だなぁ。」とぼやく僕。
大学受験に挑む中かで、自分の気持ちと向き合うことができた僕は、自分の人生に違和感を感じ始めました。
◆人生一度きり!という事に気が付く。
浪人する前は、無難に、安定した人生を求めて、無思考のまま流れるように時間を過ごしてきた。
多くの人がスムーズに進学を決め「順路」を進む中で、受験失敗後に浪人という決断をしたタイミングから、「順路(既存のレール)」から外れました。そこで、ようやく自分の人生について考えることができました。
きっとそれは、本気で受験勉強に挑んだこと、順路を外れて普通や、安定を諦めたことが大きな要因だと思います。
その結果、大学には進学せず、ファッションデザイナーの道を志して、東京の学校に進学することを決意しました。
そこからは、冒頭に振り返ったような怒涛の20代を歩み、満足とまでは言えないまでも、後悔のない人生を歩んできたと自負しています。
■夢への挑戦に何が必要だったのか?
夢へ挑戦したり、やりたいことを表現するまでには、いくつかのステップがあったように感じます。自分なりに言語化してみました。
内省する(自分の気持ちに正直になれるか?)
周りの人に表現する
実際に挑戦/行動する
◆挑戦できる人と、挑戦しない人の違い
学生時代の僕は、内省できずに、自分の気持ちを誤魔化して、自分のやりたいことを周りの友達や家族に表現することができずにいました。
◆「やりたいに挑戦する」ために必要だったことを変数で表すと
<1.内省>
僕の場合、母親の働き方から大きな影響を受けていましたが、自分自身の経験(挑戦)の数が少なかったが故に、なかなか自分の気持ちに気がつけなかったように感じます。
また、周りの多くが大学受験をする中で、自分だけ専門的な進路に進む恐怖もありました。そんな中、大学受験という挑戦を経て、ようやく自分と対話ができるようになりました。
<2.表現>
浪人期間中、内省した結果を友人に相談できた事で、自分のやりたいが具体化され、それを他の知人にも表現できるようになります。
<3.行動>
浪人期間中、友人と古着屋に訪れた際に、店員さんとの会話の中で「ファッションデザインに興味がある」と伝えたことがありました。すると、具体的な進路を教えてくれただけでなく、店員さん自身も、その学校に進学することを決めていたので、一緒にオープンキャンパスに行くことに…。
表現する事で機会が回ってくることを、この時に初めて実感しました。
そこからの人生は、直感的にやりたいことに挑戦し、課題を感じれば、それを乗り越えるための行動を続けてきました。結果的に、その時々で学びがあったので、人間的にも、スキル的にも、さまざまな経験ができたと思っています。
■僕だからこそ伝えられる学校教育DXがありそう!
僕自身、人生道半ばなので「このステップが正しい道のりです!」なんて言えませんが、僕の周りの「自分らしい働き方」を実現している大人と話すと、「出会い」や「挑戦」「対話」が一つのキーワードになっていることが見えてきました。
それと同時に、学生時代の苦い思い出や、挑戦できなかったことの後悔が、過去にあったことも….。
特に、1.内省の段階は、環境要因が多く、周りに流されて自分自身の気持ちに正直になれないことが多いと思います。
そんな学生さんに、僕らフリーランスが身を持って、挑戦することの素晴らしさや、その機会を提供する事で、子供たちの可能性が広がっていくのではないかと考えています。
そんな想いを、自分らしい働き方を実現するフリーランスや、現役の先生と話していく中で、「僕らだからこそ、伝えられるコトがある」という確信が芽生えました。そんな背景の中、立ち上がったのが、今回の学校教育DXプロジェクトになります。
【イベント告知】実際の成果はこちらをご覧ください!
本プロジェクトがスタートしたのが、2022年6月。
すでに半年間のプログラムが終了し、本企画の結果が見えてきました。
2023年2月9日(木)に掛川市(オンライン参加も可)にて、学校教育DXプロジェクトの成果報告会を開催します。一般の方の観覧も可能ですので、ご興味のある方はぜひお申込ください。