沖縄県産本の読書感想文『沖縄ルール』
※ 沖縄県は「沖縄県産本」といって、独自の出版が盛んな地域です。
読む人よりも書く人の方が多いとも言われています(笑)
でも沖縄県産本は、沖縄県内の書店に並んだとしても、あっという間に消えていくものがほとんど…。
中には発行部数が少なくて、手に入りにくい貴重な本になることも…。
そんな沖縄県産本はローカルな魅力がたっぷりつまっています。
私は本が好きなので、沖縄県産本を読む機会がない人のために読書感想文をお届けすることにしました。
週に一回程度、読書感想文をnoteに書こうと思います。
お楽しみに!
今回はこちら『沖縄ルール』です。2024年発行。
著者は琉球王族の末裔
著者は伊波貢(いはみつぐ)さん。
沖縄生まれ。証券アナリスト、銀行員、コンサルタントなどの経歴があるそうです。
現在は沖縄進出コンサルタントブルームーンパートナーズ株式会社代表取締役/CEO。
琉球王国をつくった尚巴志(しょうはし)王の末裔だと書かれていました。
有名人と血縁関係がある人は、沖縄では割とよく耳にします。
島国ならではなのでしょうね。
沖縄移住に失敗しないために
著書『沖縄ルール』では、沖縄へ移住・転勤してくる人向けにビジネス面でのアドバイスが書かれていました。
沖縄になじむ人と、なじめず本土に帰ってしまう人の違いは何なのか?
もしも沖縄に移住することを考えているのなら、この本を読んでおくといいのかもしれません。
私も知らない沖縄のことが書かれていて面白かったです。
言葉の定義にこだわり過ぎないこと
本土出身の人は言葉の定義にこだわることがありすが、それは沖縄ではなじまないそうです。
なるほど!と思いました。
私も言葉の定義を苦手に感じていました。
まさか県民性だったとは…。
例えば沖縄のおばー(お婆さん)は、欧米出身の外国の人なら誰でも「アメリカー」と言うことがあります。
あまり言葉の定義を強調すると、沖縄では嫌がられるようです。
私も気をつけようと思いました。
出身地を良く聞かれる
そのほかにも、沖縄では多くの人から出身地を聞かれるという話がありました。
これは私もやりがちでした。
つい出身地について根掘り葉掘り聞いてしまい、嫌な顔をされることも…。
これも沖縄県特有のものだったとは知りませんでした。
仲良くなりたいという気持ちであって、決して悪気があるわけではありません。
テーゲーは世界に通じる
次に、待ち合わせの時間や仕事の企画がアバウトな設計について。
「テーゲー」といって、きっちりやるのではなくほどほどの加減でやろうとする沖縄文化の代表です。
でもこれは、じつは華僑のやり方と同じだそうです。
完璧を目指すのではなく、とりあえず70点の完成度で物事を進める。
ファジーなやり方は海外進出するときも受け入れられやすいとか。
しっかりしすぎる日本のやり方は逆に受け入れられないこともあるそうです。
良い面と悪い面の両方ありますね。
昇給や昇格を嫌がられる
沖縄では、仕事より家族を大事にするため昇給や昇格を嫌がられることがあるそうです。
そういえば、私の周りにもいました。昇格したのに渋い顔をしていた人が…。
仕事のストレスが増えるのが嫌だと言っていました。
収入が増えるよりも、のんびり暮らすことを希望する人も多いようです。
このような感じで興味深いことがたくさん書かれていました。
本土の人向けに書かれたかもしれませんが、沖縄人である私が読んでも多くの気づきが得られました。
沖縄の県民性に興味がある方はぜひお読みください✨