沖縄、通勤で生じる価値損失
沖縄は圧倒的クルマ社会だ。
私も今年の1月末まで、車通勤をしていました。
本島中部に住んでいる私は、職場のある那覇まで車を運転して毎朝向かっていました。距離にして、20km程ですが、8:30就業開始に対して、家を出るのは毎朝6:30頃でした。
20kmの距離のために、2時間も前に出るのってなんだ??汗
もう少し詳しく見ていきます。
この時間に家を出て、到着時間は平均して8:00頃。つまり、通勤に要する所要時間は、毎朝1時間半。
20kmを1時間半かけてるわけなので、車のスピードは「約13km/時」。
え、時速13kmってなんだ!!!!???;;;
おじいさん、おばあさんが乗っているアレ並のスピードでは?
余談ですが、これってシニアカーって言うみたいです。
で、これの前進時の速さが、時速1km~6kmみたいなので、少し車の方が早いですね!!
って、遅すぎやろっ!!!
ということで、シニアカーに少し毛が生えたスピードで通勤していて思ったわけです。
お気づきかもしれませんが、車を運転しているということは、当然のように制約があって、都心の通勤と比較して、圧倒的に「時間を有効活用できない」という状況です。
つまり、運転しているので、本を読んだり、資格の勉強をしたり、はたまたニュースサイトを見たりすることができないということです。
できることは、ラジオや音楽を聴く、英語のリスニングを聴く、ナビやモニターで映画やドラマ、TVを見る(但し、これは危険です)くらいです。
現在はradikoやvoicyみたいな有用な音声メディアもありますが、運転という、集中力を要する作業の中、どうしても100%腑に落ちる視聴ができないとも感じます。
う~ん・・・・・・
「圧倒的に時間の無駄じゃね?」
普通に考えれば分かることなんですが、ついつい沖縄社会にどっぷり浸かっているうちに見えてませんでした。すみません。
これ、毎朝相当な時間を無駄にしているわけです。
何が言いたいかというと、1時間30分もあれば、東京であれば、楽勝で都道府県2、3個跨げる時間です。
箱根温泉にも行けちゃうんですね。。
首都圏に住んでいて、休日であれば、日光(1h 48m)とか鎌倉(1h)に行けてしまう時間を、渋滞というストレスな環境で何もできずに過ごす。
これは、ストレスも然ることながら、自己啓発や情報収集に時間を割く時間が、車通勤をしていない人に比べて、圧倒的に足りません。生涯を通して吸収した情報の量、考える量という点で大きな差が生じてしまうことは明らかです。
これ、沖縄の経済にとってもとても悪影響ですよね。
軽自動車はたくさん売れても、アホみたいに時間だけ奪われる空虚な通勤時間によって、相当な価値醸成時間をロストしている。
ということで、私はバス通勤に変更しました。
最大の解決策は、会社員でなくなること。だと思います。しかし、ここでは、通勤するのを辞める=脱会社員という策は除外しています。
あくまで主要幹線道路である、国道58号線を使用する前提ですが、バスであれば、朝の渋滞時間を回避できます。というのも、バスレーンなるものがあるので、そもそも通勤時間自体も短縮化できるのです。
ちなみに、バスレーンは次の時間に規制が入ります。
朝 : 7 : 30 - 9 : 00
夕方 : 17 : 30 - 19 : 00
要するに、通勤ラッシュの時間帯には、バス規制がかかって、一般車が通れないレーンを通ってくことが可能なのです。これ、かなり優越感ありますよ。
こんな感じで優越感に浸りながら、バスに揺られながら本を読んだり、ニュースを読んだり、私は資格の学習もしています。資格などの勉強時間を管理されている方がいれば、往復で1時間以上、テキストとか過去問を解く時間に充てられます。
今のところ、不自由はなにもありません。
逆に、運転される側としては厄介な存在です。沖縄県警はこのバスレーンの取り締りに相当なリソースを割いてますので、平日に観光している観光客の方は特に気を付けてください。
他にやることないの?ってくらい総動員してます。。。
取り締りを強化して、バスの有用性を担保する、結果、やっぱり行政もバス通勤をかなり推しています。(国道58号線の渋滞はもはや県の大きな課題です)
但し、バス利用の伸びしろはまだまだありますし、さらなる普及には課題がたくさんあります。
こんな感じで、特設サイトなんかもあります。
バスがいかに便利かってのを積極的にコンテンツにして展開していますが、肝心の「時間の使い方」という側面での大きな損失については明言されていません。
何の疑いもせずに、当たり前のように軽自動車で通勤している若者に、どれだけ他県の人間と差を付けられているか、こういった価値損失の部分を謳うのも大きな効果があると思います。
本記事では、あくまで個人の通勤時の時間の使い方という観点で論じていましたが、今後は、その他の観点からも課題を検討し、対策となるようなアイディアも考えていきます。
それでは、また。