No.913 教えられた人生のエール
私が尊敬する名古屋の私立高校につとめておられたY先生は、長年毎日学級通信を発行しておられた方です。名古屋の私学は、生きが良い。私は、30代の夏休みに自己研修のためにY先生に会いに行きました。
Y先生の通信には、よく
「いつも心に太陽を、唇に歌を、鞄の中に読みかけの本を!」
というフレーズが載せられ、生徒たちを鼓舞しておられました。私は、その均整のとれた学生への1つの指針のような言葉に、惚れちゃいました。
そのフレーズの骨格は、1934年(昭和9年)頃にさかのぼります。小説家で劇作家だった山本有三(『路傍の石』大好きです!)が、当時の子供向け読み物の貧困さに対する不満から新しい児童読物を企画した中に、ドイツの詩人ツェザール・フライシュレン(1864年~1920年)の詩「心に太陽を持て」があったといいます。
あのフレーズは、この「児童読物」の詩だったようですが、子どもたちに限らず、私たち大人へのエールでもあったのではないかと思ってしまいます。元気の出る言葉です。
「くちびるには歌をもて」とか。私は渥美清のTVドラマ「泣いてたまるか」(TBS系列放送、1966年4月~1968年3月)の曲も歌詞も好きです。
関沢新一(ペンネーム:良池まもる)という人の詞に「ほ」の字の私です。
あなたの好きな歌は何ですか?
※画像は、クリエイター・writer1623kitaさんの、タイトル『柴又公園』をかたじけなくしました。その説明に「『柴又公園』は柴又駅から徒歩で約8分。 柴又駅に『寅さん』の銅像があります。」と記しています。寅さんこと渥美清さんが逝かれて、もう四半世紀以上が過ぎました。心に残る人、心に生きる人です。