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No.872 「SY-70」を胸に刻め!

アニメーション映画「風立ちぬ」(宮崎駿監督、2013年)は、航空技術者・堀越二郎(1903年~1982年)の半生と、作家・堀辰雄(1904年~1953年)の自伝的小説『美しい村』『風立ちぬ』『菜穂子』などの内容が題材とされた作品だそうです。

その堀越二郎は、零式艦上戦闘機(通称、ゼロ戦)の設計者としてあまりに有名ですが、戦後は、日本初の双発エンジン旅客機を設計した一人でもありました。
 
1958年(昭和33年)4月に完成した、その中型輸送旅客機は、「YS-11」(ワイエス・いちいち)と名づけられました。その名前の由来ですが、「YS」は輸送機設計研究協会の「輸送機(YUSOUKI)」と「設計(SEKKEI)」の頭文字をとって「YS」とし、エンジン設計と機体設計はそれぞれ1番目を採用したので「11」が与えられたと知りました。
 
では、私に名付けられた表題の「SY-70」(エスワイ・ななぜろ)とは、これいかに?

我が人生をよくよく振り返った時に、大いに苦手だったことが「なんでもすぐにやる」ことでした。某先輩から「今日できることは、明日もできる」の教えを、長く金科玉条として心に抱き続けてきました。
 
1969年(昭和44年)10月6日、千葉県松戸市に「すぐやる課」が誕生した年に、私は16歳でしたが、大きな反響を呼んだにもかかわらず、我がこととして省みる理性を持ち合わせていませんでした。それゆえに、自分にとって楽な某先生の指針を戴いたのです。
 
しかし、古希を迎え、家族や、同僚や、教え子や、noteでつながる方々から温かくも有り難い言葉と励ましをいただき、心底猛省しました。そして、「古希」を「克己」にしなければならないと考えました。ことここに至っても、オジンギャグだけは健在です。
 
そのことを心に刻み、具体化する為に「SY-70」(「すぐやろう、70歳!」)を自分自身のモットーにしようと思い立った次第です。「エスワイ・ななぜろ」いい響きです。
 
「SY」(すぐやろう)を「MY」(もうやめた?)と揶揄されぬように頑張ります!


※画像は、クリエイター・稲垣純也さんの、タイトル「YSー11 #1952」をかたじけなくしました。「航空公園近くのYSー11の展示」と説明にありました。お礼申し上げます。