No.1262 どこへ行く?
「えらいこっちゃ、えらいこっちゃ!」
(俗に「ヤバいよ、ヤバいよ!」とも)
トイレ脇の階段に朝刊が置いてありました。
1時間ほど前に郵便受けに取りに行き、トイレで用を足している間に階段に置いたことを忘れてしまっていました。「テヘペロ!」で使い方は合っていますか?
ところが、笑ってはおられません。
いつだったか、麦茶を作ろうと、やかんに水を入れてコンロに火をつけていたのですが、いつの間にかそのことをすっかり忘れてしまい、ワクチン注射を打ちに近くの医院に行っていた間の約1時間、放置したままでした。危うく火事になるところでしたが、近代調理器具の機能のお陰で自動消火していました。
ことほどさように、私の記憶中枢は、直前の作業に対して曖昧模糊で不誠実な反応です。小説だったかTVドラマだったか、数分間しか記憶にとどめられない主人公のお話があったと思いますが、私も場合によっては「友情出演」出来そうな状況です。
これは、「年相応」な物忘れなのか?はたまた、「初期認知症」の烙印を押されるような状態なのか?のんびりと構えてはおられないような気もして来るのです。いったい、どっちなん(男)?
この歳になってみると、集中力の欠如を、とみに感じます。
さっき調べたことを覚えていない、数字をハッキリと思い出せずに再び調べ直すことなどたびたび、いや、「お茶の子さいさい」(?)です。使い方は、合っていますか?
だから、一度口に出して私なりにインプットし直したつもりなのに、またぞろ忘れてしまいます。我が人生で、こんなに「お見事!」の言葉が似合うのは、初めての体験です。そら恐ろしや、情けなや!
ああ、男仁よ、どこへ行く?
その時、ハムレットは、かく語りき。
「病院へ行け、病院へ!!?」
※画像は、クリエイター・柘榴❣️さんの「てっぽうユリ」の1葉をかたじけなくしました。今が見ごろの季節ですね。お礼申し上げます。「てっぽうユリ」の花言葉は「甘美」「純潔」「威厳」とありました。何やら気高さを感じます。