No.966 カツ代さんの言葉。
「購入したばかりの卵を割ってみたら血が混ざっていましたが、品質に問題はありませんか。」
そんな問いに、農林水産省のホームページでは、以下のような回答をしてありました。
料理研究家でエッセイストでもあった小林カツ代さん(1937年~2014年)が、その昔、こんな話をしていたとカミさんから聞いたことがあります。
「卵を割ると、中に血の混じっているものもあり、嫌だなあと思っていたものでした。ところが、人からもらった鶏が卵を産むようになり、その姿を見ると、目を白黒させて、トサカが白くなるくらいに力んで、それこそ一生懸命になって生むんですよ。若鶏だからかと思っていたけれど、成長しても卵を産むときは必死の風情なんです。そんな思いをして、ようやく産み落とした卵なんです。少しくらいの血で文句を言っていたなんてねえ。」
とのことでした。実家の床下で飼っていた鶏の新鮮な卵のことを思い出しました。
ヨード卵・光のオフィシャルサイト「教えて!たまご先生」(2018年1月26日)には、
いずれも懇切丁寧な回答で、とても参考になりました。私は、カツ代さん派でした。
※画像は、クリエイター・あうる【グルメエッセイ、食べ歩きレポート等】さんの、卵かけご飯の1葉をかたじけなくしました。生卵2個がけは、人生で一度もした事のない贅沢です。黄身が輝いて見えます。お礼申し上げます。