No.1434 あら見てたのねぇ!
先週の金曜日の昼休みに、購買部で買った弁当を食べていたら、
「最近、購買部のお弁当をよく食べてますね!」
同じ講師室にいる中国出身の女先生から流ちょうな日本語で声を掛けられました。
「そうなんですよ、いつも自分で作るんですけどね。寒くなってからちょっとね。」
と言いながら、改めて意気地のない自分に気付かされます。
「カミさんが、朝、起きられないんですよ。」
弁当だけでは飽き足らず、心の中で同情まで買おうとしている我があさましさです。
すると私の意に反して、彼女は、すぐにこう言いました。
「これまでずっと頑張って来たんでしょうから、ゆっくり休ませてあげてください。」
「へっ?」
と思いました。私の大変さや心配の方をしてくれるのかと思ったら、なんと、カミさんの方に心を向けてくれたのです。勿論、彼女がカミさんの事など知ろうはずもありません。それでも、見ず知らずのカミさんへの思いやりある一言に、「やられた」感がありました。
私自身は、損な役回りをしているような、何か報われないような、いじけたような気持ちで弁当を作っているんですよといっているようで、ちと情けなかった…。
そんなわけで、昨日の朝は、寒さを言い訳にせず、弁当を作りました。偉そうに言っていますが、前日の夜の皿うどんの具を多めに作っておいて、「肉と野菜のうま煮弁当」にしただけの「余りもの弁当」にすぎません。味見をしていただけないのが残念ですが、レンジでチンすると、しっかりとトロミもあって、なかなかイケました。これでいいのだ!!
それにしても、女先生の包容力は大陸的と言うか、心が広いというか、島国根性の私とはえらい違いです。弁当をきっかけに、彼女の人となりを知ることが出来ました。隠れファンになりそうです。
※画像は、クリエイター・BUNJIROさんの「長崎名物、皿うどん(細麺)」の1葉をかたじけなくしました。麺が見えないほどの具だくさんです。お礼を申し上げます。