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No.1405 ん! ん?
ここ10日ほど不思議な現象が続きました。「怪奇」ならぬ「快喜」現象なのですが、なぜそんなことが起きたのか、私の脳では推し量れないのです。
俳優の西田敏行さんの訃を知り、10月19日にコラム「No.1395 大きな景色を観ました!」を書きました。その直後からなのですが、2022年5月28日に書いていた「No.534 手書きが生んだ感動のお話」(ビデオ録画のお手柄)の読者数(ビュー)が、普段は1000人前後なのに、たった数日で3728人にも急上昇(爆上がり?)したのです。
「ええっ!どゆこと???」
私が取り上げたのは、2011年(平成23年)1月7日に放送された「探偵!ナイトスクープ」(朝日放送テレビ)の「レイテ島からの葉書」という珠玉の作品のお話です。田村裕探偵が担当の回でした。消えかけた葉書の文字から
「戦死した父は、母が私を身ごもったことを戦地で知っていただろうか?」
という依頼者からの純粋な気持ちに、遺跡発掘のエキスパートたちが総力をあげて問題解決に挑みます。その感動の結末に、出演者も視聴者も涙なしには見られなかったこの番組は、その後「神回」と言われました。
「探偵!ナイトスクープ」のあの放送から11年後に、noteにコラムをアップしたわけですが、更にその2年半後の今頃になって多くの人々に唐突に読まれることになったのです。「あなたの記事が見られています」(記事へのアクセス状況を見る)というnoteの特設ページを見て、初めて気づきました。
「なんか変だな?」と思い始めたのは、「まだ記事はありません」というクリエイターさん方から次々にフォローが入ったことです。同時に、「No.534 手書きが生んだ感動のお話」のビュー(タイムラインに表示されたカウント数)が異常に増えていきました。
ところが、ビューが増えたのはこの2年前の1作品だけで、他のコラムにはまったく影響なしです。しかも、「スキ」はほとんどなくて、ただただ多くの人々が読んでくださった…。
この珍百景ならぬ珍現象をどう解釈したらよいのでしょうか?
あの日、「探偵!ナイトスクープ」の局長は、二代目・西田敏行さんでした。見終わった後、彼は号泣し、何度もハンカチで目を拭いました。西田さんのお人柄が、言葉ではなく全身ににじみ出ていました。
ひょっとしたら、その西田局長効果かなとも思うのですが、普段1000人前後の読者数が、急激に3700人にまで増えたこと、しかも、その1作品だけということが、驚き三嘆でした。背後に暗躍するSNSの知られざる世界を見る思いです。探偵さ~ん!
※画像は、クリエイター・HIRO.Yamashitaさんの、タイトル「【探偵物語入門】」の1葉をかたじけなくしました。シャーロックホームズを想起しました。お礼を申し上げます。