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No.1397 来たれ!午後5時!

韓国時代劇「オクニョ」(全51話 2016年)は、邦題『オクニョ 運命の女』として2017年4月2日より2018年4月1日までNHK BSプレミアムで放送されたそうです。私は見損ねていましたが、BS日テレ4チャンネルで今年の9月11日から始まった『オクニョ 運命の女』で第1話から観ることが出来ました。今日が最終回の第51話です。

ネタバレになるかも知れませんが、少し作品のお話しをさせてください。
16世紀半ばの朝鮮・明宗王(1534年~1567年)の時代。刺客に襲われ、重傷を負った妊婦(女官)が監獄前で倒れていました。運よく監獄役人に助けられたものの女児を出産後に命を落とします。獄中で生まれた女の子は「オクニョ」(獄女)と名づけられました。

典獄署育ちでタモ(茶母=下働きの)だったその少女は、聡明で明るく、運命を切り開く才がありました。囚人であり師となったパク・テスから教わった法や易経などの知識や明の言葉、更には武術までを次々と身につけていきました。「芸は身を助ける」の謂の通り、これらが彼女の将来を押し開き、自らを助ける武器となります。

成長したオクニョは、官女だった母の死の真相を追う中で、大きな陰謀に巻き込まれていきます。国を牛耳ろうとする文定大妃を奉ずるユン・ウォニョン派の強大な権力に立ち向かうオクニョ。そして、国王・ミョンジョン(明宗)と囚人だった恋人・ユン・テウォンとの2人の男性との出会いが、オクニョ(実は、先代王の娘だった!)の運命を大きく左右するのです。

私は、今まで観てきた韓国時代劇ドラマの中で次の作品に心惹かれました。
「ホジュン 宮廷医官への道」(1999年~2000年)
「商道(サンド)」(2001年~2002年)
「チャングム」(2003年)
「イ・サン」(2007年~2008年)
「トンイ」(2010年)
「馬医」(2012年)
「オクニョ」(2016年)

もっとも、韓国時代劇の俳優さんや女優さんは、複数の作品に登場するので、時々どの役柄だったかが混在して分からなくなったりします。監督や脚本家・演出家さんたちの御贔屓の役者さんたちがいるのだろうと思います。個性的な役者さんの演技が魅力的です。
 
私が見ることが出来たのは「チャングム」を除くと、ここ数年ほどの間のことで、すべて再放送(再々放送も?)の恩恵によるものです。それだけ人気がある番組と言う事なのでしょうか。
 
韓国時代劇には儒教的な精神が色濃く反映した場面や、師匠や主人公や周りを固める脇役たちの人生哲学や教訓や助言など、日常生活でもこんなに豊かな言葉を持てたらどんなにいいだろうと思われることがたくさんありました。また、漢詩の世界が作中場面で生かされていたこともあり、「そう来たかー!」と唸ることもありました。
 
残念ながらわが家のレコーダーは録画が出来なくなり、我が脳みその再生機能も機能不全の状態です。一過性であり、我が記憶中枢はマヒしつつあり、どの作品の、いつの、どの場面かと問われると答えられなくて申し訳ありませんが、同じような感想を持たれた方がいらっしゃることを心あてにするばかりです。
 
「オクニョ」は、主人公・オクニョ役チン・セヨンさんの殺陣も素晴らしいのですが、彼女の凛とした目や表情の輝きや躍動感がたまりません!彼女の人間的な成長もまた、清々しい!最終回の今日は、どんな展開に?午後5時よ、早く来い!


※画像は、クリエイター・白波女さんの「『ホ・ジュン~伝説の心医』より、韓国の王宮を描きました。」と説明のあった「録画スケッチ」の1葉をかたじけなくしました。お礼を申し上げます。