”今までやってみたかったこと”第5弾…スキを見直す①川崎市立岡本太郎美術館を訪れて
美術館には謎の魅力があったりする。
それはブラボーなものかもしれないし、
よく分からないが、何か惹かれるものがあるかもしれない。
そんな”なんとなく”感じるものを日常に取り入れるのも悪くないと思う。
10年ぶりに筆を取ったイラストを描く、私。
昨年からデザインの世界に飛び込んだものの”根っこ”は親愛なる岡本太郎がいたからかもしれない。
小学生の夏に出会った岡本太郎
知ったのは、小学校5年生の夏。
「芸術は爆発だ」と名言を残したかの有名な芸術家・岡本太郎。
初めて見たのは、つくばにある”未来を視る”という作品。
現在の場所とは異なる、木々がお生い茂った歩道沿いにひっそりと白いモニュメントは佇んでいた。
なんと不思議な生き物か。
なんなのか。
一体何か分からない。
ある、というより、居る。
生き物だこれは。
まさしく、「なんだこれは」と思ったのが最初の印象である。
理解が追いつかないが、とにかく惹かれるもの、いや、魅かれる何かがあったのは確かだと思っている。
この”未来を視る”を筆頭に、様々なTARO作品を、20年程をかけて見ていくということになろうとは思わなかった。
いつもの”心意気”を感じるTARO作品
そのうちの一つが川崎にある、川崎市立岡本太郎美術館である。
開館してから30年弱だろうか。
生田緑地の森深くにあるその美術館は圧倒的存在感がある。
あとは青山にある、TAROのアトリエ兼自宅。
都会のど真ん中とは思えんほどの緑豊かな趣に圧倒される。
ここまで来たら渋谷駅にある、生誕100周年で大規模修復をした明日の神話にも行く。
大きな大きなその絵は迫力と風刺的な骨と炎に焼かれそう。
忘れてはいけないのは元・こどもの城にあるこどもの樹。
無数の顔に何を感じるか、考えてみたり。
多分都内でTARO作品といえば、銀座の若い時計台だろう。
昼間のそっと佇む様子も良いが、やはり夜を見たい。
ぜひとも、見て、「なんだこれは」と思ってほしい。
異様な、異質な世界観に魅力を感じた人は友達になろう。
私の感じる美術の魅力
ベラボーと言う。
TAROの言葉を借りるなら、表現とはベラボーであるべき。
そして爆発だ!と言うが、それは私なりの解釈では「自分を世に出すこと」を爆発なのでは無いだろうかと考える。
美術というジャンルの魅力はこの「自分を俗世に出す」がどう出ているのか、これに尽きるのではないか?
ベラボーに、何かを感じるその抽象的なものに表現する言葉は何だろうか。
うーん。永遠の課題だ。
”なんとなく良い”で、良い
おそらく、感じた魅力と言うのは、”なんとなく良い”で良いと思う。
そりゃ細かに言葉にするのは理想的な感想だと思うが、とにかく何だか分からないけど、魅力に感じる。
それはそれで良い。
日本語とは日本人でも難しい表現がある。
それは良い。良いんじゃないか。
Webデザインの勉強を始めてから、色々と言葉を探すようになったが、まだどうしても、TAROの魅力についてはビタッと嵌る言葉は見つからない。
まぁ、それはまだまだ、先の話であろう。
親愛なる、TARO
岡本太郎。
現在生きている私の半数は貴方の作品によって
”元気”と”ベラボー”と”意気”を頂いている。
貴方の心意気によって何度も生かされている。
それがおそらく、”なんだこれは”と思うほどに生き物を見ている。
私はまだ、自分がブレブレだ。
ブレブレなのでまだ”爆発”した表現ができていない。
しかし私は貴方の心意気を糧に”ベラボー”な、表現をしていきたいと思っている。
また、美術館、そしてアトリエに赴く私を出迎えていただければ幸いです。