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現在進行形の、この、恋と呼んでもいいかも知れないものについて 12


いつまで経っても、黙っていることに慣れない
けれど、そのうち、時間が過ぎて、そのつなぎ目が目立たなくなってゆくような気はする
限りなく泳ぎ続ける回遊魚のように、言葉のあらゆる限りを尽くして、あなたへの思いを伝えたい

それは夕焼けの美しさであったり
僅かの体重の増減であったり、
正夢の不思議さであったり
友を失った悲しみであったり
まったく理不尽でもなさそうな愚痴であったり

中原中也の湖上のように

私は途切れなく話し
彼はもらさず聴いてくれる

これから先の暗闇を思うとき
そうしなければいられない

我らの前にあるのは
誰にも平等な時間のみ


暗闇に消え入りそうな、けれど、言葉の光を灯して
進まねば


言葉も思いも届けられず
大切なものをなくしたくない
もう二度と 







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