私は何者か、363

器用な不器用。遅れてきた斑猫。

少しずつずれて。ひとらしき。

提案だとか、いらないわ。

ダメなら駄目と。

アヌークエーメのまつ毛の濃さを、それは否定できないのだから。

いまも、おとなの成熟を憧れる。

若く見えることが、そのまま、未熟であることの証かもしれない。

雨の音が聞こえる。

それは、雨が自ら立てる音。

物言わぬものたちが、それぞれ、雨のなか何かを思っている。

わたしは何者か。