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私は何者か、344



相変わらずの背泳ぎでゆく。

そのうち、水の中なのか、空なのか、泳いでいるのではなく、ぷかぷか、ふわふわ、浮かんでいるような気がしてくる。
何もしないという選択はそれ自体が何かするという選択肢の一つである。

誰かしら、クスリと笑っている。

頂くものは、返すもの。黒曜石の海岸の波のよう。


寄せては、返す。


呼吸のように。



わたしは何者か。




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