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サステナビリティ体感型研修「AJINOMOTO GROUP Dialogue for the Future(ADF)」in 海士町(隠岐諸島)①

  味の素株式会社が11月10日(木)から11月12日(土)にかけて行った企業研修において15名の参加者が海士町に来島しました。隠岐ジオパーク推進機構も運営スタッフの一員として、プログラム作成から当日の運営を担当しました。今回は2記事に分けてその様子をお伝えします。前半記事では「なぜ企業研修で海士町に?」「どんなプログラム目的なの?」といった概要をお伝えします!

自分のことばで「サステナビリティ」を話せるように。

 2022年10月から始まったこちらの取り組み。"体感型研修"と題名にもありますが、重要視していることは「身体を動かして感じること」。そのために参加者たちは海士町(隠岐諸島)以外の地域でも積極的にフィールドワークを行い、様々な分野の方々と交流することを求められます。

 約半年間の過程でサステナビリティへの理解・知見を深めた上で、「味の素グループとしてのサステナビリティ」「自分にとってのサステナビリティ」を基にして参加者の皆さんに新たな一歩を踏み出してほしい。地球課題が叫ばれる今だからこそ、次の世代を担う若手社員に向けて味の素グループが行いたい研修なのです。詳しい概要はコチラからご覧ください!

繋がり溢れる島で、越境したから分かること。

 そしてサステナビリティ(Sustainability)は直訳すると 「持続可能性」という言葉にあたります。持続可能性とは環境・社会・経済の観点において地球環境が持続可能な状態であることを一般的には指します。その言葉を海士町で学ぶにあたって「繋がり」を考えてもらうことを軸にしました。
 海士町は規模が小さく繋がりが見えやすい分、環境・社会・経済の循環も考えやすい場所です。地区のお祭りで歴史文化との繋がりを、おすそ分け文化で人との繋がりを、畑で野菜を育てれば自然との繋がりを。繋がりから「持続可能性」を考えることは、ユネスコ世界ジオパークにも登録されているこの島ならではのサステナビリティ研修ではないかと考えたのです。

 そして海士町が2011年に行った「ないものはない宣言」。都会のような便利さはないけれど、海士町の未来のために必要なものは全てここにあるという力強い意思表明です。そんな気概と自然溢れるこの離島で過ごしてもらう中でどう「繋がり」を伝えていくか。
「わざわざ遠い場所で、たくさんの人に会い、巻き込まれ、対話をする」 
 話し合いを進めた結果、この文章がテーマとなって海士町スタッフはプログラムを作り上げていきました。

もやもや万歳!共に脱ぎ、共に感じる。

 更に「繋がり」を伝える上で忘れてはいけないこと、それは内なる自分にも意識を向けることです。今回の研修は味の素グループが掲げる「人を大切にする」という理念があってこそ生まれたもの。一人ひとりの志や情熱が企業の未来を促すと考え、人材育成に力を入れています。
 
 その過程の中で訪れる海士町は、普段都市圏で暮らしている参加者にとって全く環境が違います。島民も含めて多くの方が関わるこの研修で一体どんな化学反応が起きるのかは、海士町スタッフ側にとっても未知でした。実際は少しドキドキでしたが、むしろ設計しきれない部分もあっていいと考えました。
 そうして迎えた研修始め。その時に我々が一番にお伝えしたことは、「共に脱ぎ、共に感じましょう!」という言葉でした。「余白」があるからこそ生まれる他者との対話・自己との対話をプログラムに多く仕掛けることにしたのです。


 また本プログラムは味の素株式会社人事部そして株式会社MATCHAの方々と共創し、時間をかけて作り上げたものとなります。ご協力いただいた全ての関係者の皆さまにこの場を借りてお礼申し上げます。本当にありがとうございました。そして引き続き、後半の記事ではプログラム内容の詳細をレポートしていますのでそちらもお楽しみください。ここまで読んでいただき、ありがとうございました!