ADHDのセルフマネジメント:自信がない時は「今に集中」する
僕は子供の時、とにかく自信がなかった。
クラスメートの前で感想文を読み上げる授業の時は毎回にパニックになっていた。上手くしゃべらないと、と思えば思うほどドツボにハマってしまうのだ。
取り繕おうとして、言わなくていいことまで言ってしまい、毎回失笑されていた。
好きな女の子を前にした時もダメだった。小学校高学年の時、好きな女の子と席が隣同士になれた。
喜んだのもつかの間、話しかけて変に思われるのが怖くて、次の席替えまでほとんど話すことが出来なかった。
人の目を意識してしまうと、自信のなさが湧き出てきて、ギクシャクしてしまうのだ。
なぜそうなるのか、を考えてみた。
小学校低学年の時に多動・衝動・不注意の特性が色濃く出ていたため、忘れ物や遅刻が多く、授業中落ち着いて座っていることが出来なかった。
そのため、先生に何回も何回も叱られて、どの授業でも他の生徒の前で廊下に立たされることが多かった。
先生は「皆さんはあんなふうになってはダメです」といったようなことを言っていたように思う。
僕の中で人目に触れることは、失敗して恥をかくことと同義になってしまっている。
人前に立つと当時の思い出が蘇って、「自分は何をやってもダメだ」という思いにとらわれてしまうのだ。
ずっと自信がなかったが、中学校に入ってから少しずつ緩和されてきた。
プロフィールに書いた通り、陸上競技に打ち込むようになったからだ。
全力で走っている瞬間は、自信のなさを感じなくなった。
自信のなさをが緩和されたのは「今に集中」ができるようになったからだ。
自信がない時を思い返すと「変に思われないかな?」「失敗しないかな?」「笑われないかな?」と常に思っていた。
つまり、気が散っているのだ。
でも、走っている時はそんなこと考えない。
ただ、ゴールに向かって一直線に走るだけだ。
そう、目の前のことに全身全霊で打ち込んでいたら、自信がないと考える余裕がないのだ。
これに気づいてから、気が散りそうな時は「今に集中」と考えることで、やるべきことに集中ができるようになった。
そうすると、プレッシャーがあってもいつも通り、いやそれ以上のパフォーマンスを発揮できるようになった。
人前でのプレゼン、入試試験、好きな人への告白、仕事での交渉など、「今に集中」して乗り越えてきた。
ここ数年は、メンタルが強い人と会社で思われているため、新規事業のリーダーを任せてもらえるようになった。
初めての仕事でドキドキもするが、やるべきことを洗い出し、必要な人に依頼をし、自分のタスクは「今に集中」して乗り切っている。
とはいえ、今でも自信のなさがひょっこり出てくることがある。
そんな時は「やあ、久しぶり。今回も集中してやり切るね」とカジュアルに付き合えるようにしている。
自信がなさで悩んでいる方は、「今に集中する」を習慣にしてみて欲しい
少し気が楽になると思う。
とはいえ、自分一人では難しいなと思う方は、他のスキルも交えて僕がサポートをしたい。
興味があれば、下記から相談をもらえると嬉しい。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?