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エアポートホテル強制収容2泊3日


ここ7〜8年、毎年インドに行っている。

全て勉強絡みではあるけど、インド自体が好きなんで勉強に恰好つけて、
インドに行っていると言ったほうが正解かもしれない。


インドに行く準備からインドの洗礼を受けるのは、私だけではないはず。

大きな洗礼はビザだけれど、その前から結構ちょこちょこ受ける。


インド国内移動のチケットを購入したら、Comfirmされて来たフライト時刻が、私が指定したのとは違ってめっちゃ早いフライトになっていた。

普通なら、ここでやり取りするのだけれど、
まぁ〜早く着いてプチ観光でもしたらええかっ!!とすんなり現状を受け入れた。

私も大人になったもんだ。

これ昨日の話、笑。



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そんなことで、フッと蘇った過去のインドの洗礼。


それは、30年も前の私。
会社員時代。ある新人さんのインストラクター的なことしていた時、正直身も心もズタズタになったことがある。

胃に穴空いた、笑。

課長さんも、もう私がギリギリの状態である事は知ってくれていた。
それほど、手強い新人さんだった。
当初のインストラクターが、撃沈したんので私が代打となっていた。

その私も撃沈しかけている。

インド大嫌いな!課長さんが、インド大好きな私に「インド行ってこい!」と休暇(有給休暇やけど)くれてインド癒しの旅に行ったのだ。


バラナシの深夜の空港で何か柔らかいもん踏んだ?
と思ったら空港内で寝ている人だったり、
インドで半友達半ガイドのラジャさんが止めるのも聞かずに!ガンジス河にも飛び込んた。
(今から思うとあれは沐浴ではない。ただ入った変な人的な絵面)


そんなこんなで、空いた胃も塞がった気がしてた帰りの機内。

エアインディアでまずは香港まで。
出発時刻は、深夜の1時頃だ。

飛行機が動き出しのを同時に、私はウトウトし始めそこから熟睡した。

目が覚めたらもう飛行機は止まっていた。


えっ!!香港まで爆睡したんや!!
我ながら驚いた。

でもその数秒後もっと驚いた。
まだこの飛行機はデリーだった。



何が起きた???!!

説明によると、

エンジントラブルで、すったもんだしていたらしい私がグースカ寝ている間。

で、どうしようもないので、
乗客は近くのエアインディアエアポートホテルに強制収容されることになった。

手荷物1つで。
預けた荷物はそのまま機内に。

そう着の身着のままで、ホテルへGO!!

エンジン交換出来るまでホテルにスティして下さい。エンジンはムンバイにあります。ムンバイからデリーまで運んでから交換します。しばらく待ってください。


そう、数日はここにおれ!ベットと食事は用意するから文句はないであろう。

がエアインディアの言い分。


強制収容された人殆どがツアーグループの人達。私は独りぼっち。でも本来連むの苦手やし、ひとりで文句も言わないで、ご飯食べたりホテル内ウロウロして遊んでた。


あっ、会社だけにはファックスと電話入れた。当時スマホやPCまだ普及していないから、笑。

課長さんは笑いながら「もう帰ってくんな!」と言ったので「そしたら例の新人さんよろしくお願いします」と返したら、「飛行機飛んだら帰ってこい」と言った。「そこは、帰ってきて」やろ?と内心思っけどそこは突っ込まないでおいた。


で、ひとりで文句も言わんと楽しそうにウロウロしてると、ひとりで文句も言わないでいる人と言葉を交わすようになるもんだ。これ自然の法則。

殆どの人文句言ってたから、文句言わないひとりもんは逆に目立つ。


そして私以外の文句言わないひとりもんって、実はツアーガイドさん。その中でリッチな個人旅行でのガイドさんと親しくなった。

だいたいエアインディアから情報は、まずこのツアーガイドさんに入る。そう、私は正確な情報を混乱なく即座に知れる環境を自然に備えてしまっていた。


エアインディアからの情報といってもそこはインドだ。10分が1日になるなんて朝飯前!!。言っていることが時間通りにはいかない。午後出発するって言って飛ばない。明日と言って飛ばない。そんなのを繰り返し繰り返し。。。。

もう、狼少年ではなく狼エアインディアになっていた頃、「明日飛びます」情報が入った。「ほんま?またデマちゃう?」と疑う私に、そのガイドさんは「今回は本当ですよ。彼らが初めて『sure』と言いました」と。

では、今まではsureは使ってなかったんんだね?とトンチンカンなやり取りしたのを覚えている。



そんなこんなで、無事に飛んだ。飛んだ時機内で拍手が起こった。機内の乗客が一体となった瞬間だった。

晴れて、エアポートホテル強制収容2泊3日から解放されたのだった。



あれから、私はプチトラウマとなってエアインディアは、使用しない人となったが、インドはトラウマとはならなかった。

そして3年前、国内線でエアインディアを使用せざる得なかった時に評価は一変した。やるなーエアインディアと。たった1時間弱のフライトで見事に機内食サービスをタダで提供してくれた。(そこかい!って突っ込まれそうやけど)


あの30年前も、インドはエアインディアは、最善のことをしてくれたいたんだ。少し日本人気質と違うだけでやることやってくれていた。異文化交流がまだ上手にできなかっただけ、と私は思っている。

だから、いくらこのような洗礼受けても好きなんや、インドが。


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であの例の新人さんは、もう一人の大先輩の大御所も撃沈させてから、「人生自分が好きなことしなくてはいけませんよ。」との言葉を私たちに残してピースボートに乗る為にさっさと会社を退職した。

後には傷だらけの私達が、せっせと働き続けていた。







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キノシタケイコ
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