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あなたはダメな人なんかじゃないよ。パートで入った女性が役員になりました。

「わたしなんて」
そう言っちゃう人のなんと多い事か...

数年前も。
今年も。
「わたしなんて」と言って、うちの会社に入った女性がいました。

現在、その女性たちはどうなってると思います?

「辞めたい」と万が一言っても
わたし、口説きまくると思うほどw
必要な人材です。


2008年から、習い事のコミュニティ「おけいこ.com」を立ち上げ
2016年に法人化。
これまでに2000人以上の女性起業家のサポート
家電量販店やハウスメーカーなど、100社以上の企業案件を受諾。
2021年に、女性起業家の基盤となる学び「ビジネスの木講座」を開講する協会、(一社)創業コンシェルジュ協会を立ち上げた湊です。

とある社員のはなし。

わたしは、2つの会社を経営しています。
どちらも、小さな会社です。
そして、どちらも、女性ばかりを雇用しています。

今日は、その2つの会社に関わってくれている女性の話をします。

彼女のことをわたしは「スズ」と呼んでいます。
古くからの友人のスズ。
彼女は、わたしと同じ高校を受験するも、失敗し
わたしと同じく、大きな挫折感を味わい、同じ高校に通いました。
(ちなみに、スズのお父さんとわたしは同じ誕生日♡)

スズは、高校を卒業し、美容の専門学校へ。
美容院に勤務し、結婚を機に退社。
3人の子供の母親です。

とても仁義に熱く
コミュニケーション能力にも長けてて
美人で、おしゃれで
自慢の友人だった
そんな友人です。

▶そんな彼女からの呼び出し

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めったに相談事などしない。
というか、わたしあまり友人から相談されるタイプじゃなくて
そんなわたしが、彼女から「ちょっと話がある」と言われた時
驚きました。

ちょうど、出張か何かでその前にと
駅チカのCaféでバタバタと会った気がします。
彼女は、泣いてた。
そして言いました。

「こんなわたしじゃけど、働きたいんだ」
「あんた(おけいこ)の会社で働かせてくれん?」

「いいよ!おいで!」と言いたかった。
言いたかったのですが、その時、ちょうど法人化して1年くらいで、ほんとに余力が無かった。

なので、その時は、彼女を雇用するという選択は出来なかった。
だけど、わたしは言いました。
「こんなわたしなんかじゃない!あんたは何でもできる」
「だけど、仕事は甘くないよ。でも、頑張れば必ず出来る」

いつも、しっかりしてて
気丈で
そんな彼女の事は、ずっと気になっていましたが
忙しさにかまけ、あまり友人とも頻繁に会えない事もあり、その話はそのままになっていました。

しかし、会社がようやく安定してきたころ
「誰か、パートでもいいから、秘書的な人を探そう」
となりました。

そこで、わたしのパートナーの中本に、スズと会ってもらいました。

「まず、疑ってかかれ」というタイプの中本の、スズの第一印象は
「凄くいいわね!ぜひうちに」とのことでした!

こうしてスズはパートからうちに入社。

そんな彼女が先日
おけいこドットコム合同会社の役員に就任しました!

彼女からではなく。
中本さんが「彼女を役員にしたいのだけど、どう思う?」と提案してくれました。

もちろん、わたしの返事は「喜んで!」

こんなに嬉しいことはない。
記念すべき1日。


▶スズを通して、社員に思うコト。

わたしには、小さいけれど、大切に育んできた会社があります。
出来れば、社員が皆が、おけいこドットコムの事を
「わたしの愛おしい会社」と思ってほしい。

中本さんは
「社員にそんな事を強要しちゃだめよ」と言いますが
わたしは
出来ればそうなれるように、社員に対しても、わたし自身が
「あなたでなければ」と言いたい。


「わたしでなければ」
と社員が思えるまで、一緒に探してきたい。


だけど、これは、私だけでは出来ない。
社員が「一緒に」見つけようとしてくれないと叶わない。


経験する中で、虚しさを感じたことはたくさんありました。

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尊敬すべき経営者のSONYの盛田さんは
入社式で
「君たち、ソニーに入ったことをもし後悔するようなことがあったら、すぐに会社を辞めたまえ。人生は一度しかないんだ。」
こうおっしゃられていたという話は有名な話ですが。

わたしも、小さいけれど、うちの会社で働く人にも同じことを思っています。

出来るだけ、「おけいこに入って、人生がより面白くなった」
そう感じてほしい。

だから、うちは
社員の余白
を、しっかりとれるようにしています。

▶余白を苦手とする人

こういう人もいます。
自由が辛い人。
ドライだと言われるかもしれませんが
わたしも、こういう方には、「すぐに、次にいった方がいいよ」
と考えます。
引き留めておく権利など、経営者にはありません。
お互いに幸せになれない選択を、どちかの都合で引き延ばすのは本意ではない。
だし、いい大人を子供扱いして、手取り足取りはしません。
相手にも失礼な話です。

ということで、余白を自分で楽しめるか?そうじゃないか?
これは、早い段階で見極めています。
後者の場合は、引き留めません。
余白の無い決められた中で才能を発揮する
そういう人に適した場所を速やかに探した方がいいと思うからです。


▶社員の可能性
社員は、皆、とても個性的です。
スズも同じ。
驚かれますが、まだ会ったことの無い社員もいますw
うちで働いて一番長い社員Iさん。
もう5年くらい働いてくれています。
初めて話したのは、働き始めて3年目。
彼女から、「ZOOMで会議しましょう」と言ってくれた時は、本当に嬉しかったなぁー。
(ZOOMでも顔出しNGなので、まだお顔を見たことありません)

この話をすると
「社長なのに、凄いね!」と言われますが。
Iさん、とてもまじめで、会社の事を愛してくれてる。
とても優しくて、チームメンバーの身体の事なども気遣ってくれて。
もちろん、仕事もしっかりきっちりしてくれている。
これだけの想いとタスク処理能力があれば、会わなくてもいいんじゃない?と思う。
会う事ってマスト事項じゃない。

てな感じで。
とても「変わっている」
いや、とても「新しい」会社の代表をさせてもらって
本当に、社員には感謝の気持ちしかありません。

スズに関しても
わたしの事を、たまにあだなで呼んじゃうところも
わたしと中本との仲裁をしてくれるところも
わたしに、「あんたのあの言い方は良くない」とたしなめてくれるところも。

全て、うちの会社にとって。
私自身にとって。
必要不可欠で。

大きすぎると笑われちゃう会社の夢を一緒に見てくれる仲間です。

そう。
うちの社員には
可能性はんぱない!

うちの社員の最も素晴らしいところは
皆が、わたしだけを見てない
会社のゴールを見てる
それが、最大の可能性だと思っています!

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▶「こんなわたしが」はどうとだってなる

女性起業家の方も。
どこかの会社で働いている方も。
「こんなわたしが」の先に
足してほしい言葉があります。

それは。

「働くことで活かされる場所がきっとある」

という言葉です。

活かされる場所を人に与えてもらおうとすると、とても辛くなる。
自分で探さないといけないのです。

一緒に探してくれる誰か。
がいれば、本当に幸せなことなんだなぁと思います。


では♪


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