社内会議ラポール#3:鋼の錬金術師
シチュエーション:社内のグループ会議(リモート会議) 職種:営業
参加者:上司、山田さん(4年目)、俺(2年目)、黒沢さん(2年目)、山川君(1年目)
上司:じゃあ、時間だし始めよう。今日は俺くんの番だったよね?最初の3分の雑談。
俺:ウス!
俺:今日の雑談なんですが、先日公開された「鋼の錬金術師」を観てきました。
そんで、原作も読みなおしたんですけど、結構僕たちにも通じるところがあるなと思いました。
上司:あの漫画面白いよな。私も好きだよ。
黒沢さん:・・・(読んだことないなぁ)
山川君:・・・(読んだことないなぁ)
上司:ちなみに俺くん的にはどんなところが生かせそうなの?
俺:はい、この漫画に出てくる錬金術なんですが、普通はを金とか銀とかの金属類を貴金属に変化させようとする術、加工するって感じです。つまり、元となるもの以上の物質を作り出すことはできないですよ。その考えを、等価交換ていうんですけど、これっすね
山田さん:(なんか長くなりそうだな・・・)
俺:等価交換の考え方って、つまり、我々の営業に当て込めると、お客様に価値を提供して、その価値の対価としてお金を頂く!
つまり、これって等価交換すよね。10万円の価値があるものだと、10万円をもらう。10万円の価値のものに対して15万円もらうっていうのは
この原則からは、外れてしまうんですよ!
一同:なるほど・・・(当たり前のこと言ってるけど・・・)
俺:それを考えていると、僕の営業の予算(ノルマ)ですが、全く等価交換じゃないんですよね。僕の予算2000万円に対して
僕が提供できる価値って、2000万円もないですもん。つまり、お客さんから2000万円のお金を頂くことはできないんですよ。
これから、予算決めなので、この等価交換の原則をお伝えしておこうと思いまして。
上司:それって、どういう意味?予算を下げろってこと?
俺:いや、まぁー、なんというか、まぁーそういうことっていうか、それに近いっていうか・・・
上司:俺くんの今の状況は?
山田さん:1-3月の着地ですが、予算2000万に対して1000万円なので、50%くらいですね・・・
ちなみに、黒沢が1500万円の予算に対して、2500万円、山川が2000万円の予算で1300万円ですね。
上司:先週からも全然数字が伸びてないけど、俺くんのいう自分自身の価値はそのくらいってことなの?
俺:いえ、このクオーターはあり得ないことが結構おきてまして、全然数字伸ばせないんですよ。
山田さん:・・・(ありえない・・・?)
上司さん:「ありえない」なんて事はありえない。
俺:え?
山田さん:・・・(あ、やばい・・。こっち来そう)
上司:「ありえない」なんて事はありえないんだよ。そのあり得ない状況でさえリカバリのアクションを取って、数字を達成するのが営業だろう。山田、その辺のリカバリのアクションはできてるのか?
山田さん:は、はい、随時アクションをしています・・・
俺:いや、ほんとにリカバリむずいんですよ!先方の体制が大きく変わるし、当初受注済みだった案件もコロナの影響で消失するし。イレギュラーの要素じゃないですか。
上司:先方の体制変更やコロナは、別に俺くんだけじゃないだろう。そこは、みんな一緒のリスクがあるし、何も俺くんだけの話じゃない。その中で、みんなはい上がっているんだよ
俺:でも、無理っすよ。上司さんは、そういいますけど、僕だってなんとかしたいっすよ。
上司:「一は全 全は一」だ。この意味を我々の仕事に当て込めた時どうなるか、考えてみろ。
俺:一は全、全は一・・・
黒沢さん、山川君:・・・(さっきから内容入ってこないんだよなぁ)
上司:今Qの俺くんはかなり厳しい状況だというのはわかっている。ただ、君は一人じゃないし、もっと山田君やそれこそ後輩の黒沢、山川とも協力してできることはあったんじゃないか。
彼らは達成してるし、顧客のポテンシャルも俺くんよりも小さい。さっき俺くんが言っていたあり得ない環境も、二人も一緒だ。
もう、4月から年度も変わる。今回の振り返りをしっかりして、前に進んでいこう。「立って歩け 前へ進め 俺くんには立派な足がついているじゃないか」
俺:ハ、ハイ!
上司:ついてくる覚悟はあるかね?
俺:お供します!
山田さん:・・・(俺くんてか、この上司マジでハガレンめちゃ好きだなぁ)