【第1回/全3回】一体感ある展示会になりました♪
2024年5月21日(火)〜24(金)の4日間、表参道で展示会を開催しました。今回は会社の組織変更後(素材部と製品部が合体しました)初の展示会。その様子を、展示会にも参加した入社1年目ニューフェイスの若名詩織さんにインタビューしました。
若名 詩織
製品部 企画部門/2023年10月入社
小さい時からファッションが好きで、高校と専門学校でファッションデザインについて勉強。卒業後、6年半アパレル会社に勤めるが、もっとものづくりをしたいと考えた時に、丸安毛糸のクリエイティビティに惹かれ入社。デザインだけではなく、糸や編地についてさまざまなアイディアを提案。趣味は推理小説を読むこと。好きな作家は貴志祐介。
社長:
若名さんには、入社前に昨年の表参道展を見に来てもらっていたんだよね。
若名:
はい。
その時は、ここまでテーマが練られている展示会を見たことが無かったので、ちゃんとテーマに沿って空間づくりから作り込まれていることが新鮮でしたし、「あ、ここに入れるんだ。嬉しいな」ってわくわくしたことを覚えています。
社長:
今回、入社1年目で参加した感想はどうですか?
若名:
テーマ設計をするチームと、糸を開発するチームと、編み地のアイデアを出すチームと、製品をデザインするチームで分かれていて、たくさんの方が準備段階から携わるので、バラバラにならないかな…と不安でした。
でも、最終的には統一感がある仕上がりになって安心しましたし、感動もしました。
社長:
それはよかった!
入社直後だったけど、メンバーの一員としてしっかり頑張っていたもんね。
若名:
ありがとうございます!
社長:
今回は2025年のSS(春夏)の展示会だったわけだけど、どんなテーマだったかを読者の皆さんに伝えてくれる?
若名:
はい。今回のテーマは「和紙」でした。
世界的に温暖化の傾向があるなかで、冬でも重いウールは着なくなっています。
じゃあニットができることとは?と考えたとき、日本独自の和紙を使ってニットを作ってみよう、ということになり、素材を開発しました。
社長:
昨今の日本の猛暑に備えて、丸安毛糸としてこんなニットが作れる、ということを示すことのできた展示会になったよね。
若名:
そうですね。
ニットでも、清涼感のある爽やかなものができる、という可能性を提案できたと思います。
社長:
展示場の広さは100㎡弱くらいある、いつも使わせてもらっている会場で、今回も常に20名以上の方にご来場いただいてにぎわっていたね。
若名:
アパレルのお客様以外にも、お取引をさせていただいている工場の方にも来ていただきました。
社長:
さまざまなジャンルの方が集まるので、皆さんの情報交換の場にもなるのが展示会のメリットだからね。
若名:
はい。
展示会で実際に製品を見た工場の方も誇らしげで「これかっこいいでしょ?」なんておっしゃっていました。
制作に携わった方々との関係性がより深く築けるのも、展示会の魅力だなって感じることができました。
社長:
普段、なかなか顔をあわせて話せないから貴重な場だと思う。
若名:
スケジュールが厳しい中で、頑張って編んでいただいているニッターさんにも、直接ご挨拶ができてとても嬉しかったです。
社長:
初めての展示会、不安はありましたか?
若名:
お客様にプレゼンをするというのが、自分に務まるのかなっていう心配はありました。
でも、今回は素材部のすごい知識量に加えて、私が製品部として補足で、トレンド感などをお客様に合わせて提案できたので、いいプレゼンができたと思います。
社長:
まさに、今回の社内の組織変更が生きた展示会になったと。
若名:
お客様に納得感を持ってもらえるプレゼンができたと思います。
社長:
リピーターの方もいらっしゃるし、新規の方もいらっしゃるし、お客様のこだわる部分も人それぞれだからね。
若名:
そうですね。
産地にこだわる方や滑らかさにこだわる方など、さまざまな意見があります。
ですから、事前に準備しつつ、そのときのお客様に合わせてプレゼンさせていただきました。
社長:
今までは、製品部のお客様と素材部のお客様ってイコールじゃなかったんだよね。
今回は一体になってプレゼンできたから、お客さんに見せるとき、説明に厚みが出たと思う。
若名:
素材部の知識をふんだんに使いながらプレゼンするのは、お客にとっても納得感をもってもらえると思いました。
製品づくりにおいても、素材部がやりたいことを製品部が活かしていくという連携がとれていると感じます。
今後もプレゼンするときに、強みになっていくと思います。
社長:
うんうん。
若名:
解像度が高まった感じです。
社長:
解像度が高まる!
おぉ。展示会すごいね!(笑)
(第2回では若名さんの詳しいプロフィールや、丸安毛糸との運命の出会いについてお伝えします)