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今年(2024年)6月、イタリアはフィレンツェ開催の糸の見本市『Pitti Filati(ピッティ・フィラーティ)』(今回は2025年秋冬向けの素材プレゼン)に、MONTELUCE(モンテルーチェ)として出展しました。英語が得意で、念願だった海外展示会に初参加した寺尾さん。しかしそこには数々のハプニングや葛藤が待ち構えていました。今だから話せる裏話と、試練を乗り越えて大きく成長したお話を、岡崎社長がじっくり聞きました。

前回の記事はこちら


社長:
フランスでは風邪も治って準備万端!のはずなのに、
さらに起きた大事件とは?

寺尾:
実は、フランスからイタリアに飛行機で移動で、展示会の荷物をひとつロストしてしまいまして…

社長:
おお… それは焦るねー!

寺尾:
本当に重要なものは入っていなかったんですけれども、ないと困るものばかりだったので、真っ青になりました。

翌日、荷物は無事に戻ってきたんですけれども、ロスト時のスタッフのみなさんの対応がすごくて、さすが場数を踏んでいるだけあるなあ、と感動しました。

社長:
僕も1月のイタリア記で話したように、ほんとにヨーロッパのトランジットではよくロストバゲージするんだよなあ。
こちらがどんなに慎重に行動していても、起こりうる事件だから。

寺尾:
淳さんや李(リー)さんが空港の人と交渉している姿が、すごく熱量があって肝も据わっていて。
これくらいのトラブルはもう想定内ぐらいです!というくらいに凛と対応されていて、単純に、かっこいいなあ、と思いました。
もちろん、海外に慣れてるというのもあるのでしょうが、こんなことではへこたれない精神、というものを感じました。

社長:
みんな海外でいろんな経験を積んでいるからね。

寺尾:
はい。もう改めて、丸安毛糸すげえ!と思いました。


展示会、今回のテーマは「PITTI LEMON」
Pitti Filati(ピッティ・フィラーティ)は、毎回テーマが変わるのです。
レモンがテーマだけに、会場はイエロー中心の装飾でした!


社長:
では、さまざまなハプニングを乗り越えて、実際に展示会が始まってからの様子を聞かせてもらおうかな。
最初の印象はどうだった?

寺尾:
とにかくゴージャス感に圧倒されました!
非日常というか、こんな世界があるんだ…と感動しました。

以下、展示会の様子です。

寺尾:
ディオールやバーバリー、シャネルなどの高級ブランドも、うちのブースにいらっしゃって、実際に取引をしている光景を見て、こういうお付き合いがある丸安毛糸はやっぱりすごい!と改めて感じました。

日本でも、日報などで様子は知っていましたが、実際に見た光景はもう圧巻でした。

社長:
そうだよね。日本で展示会の様子は知っていても、実際にPitti Filati(ピッティ・フィラーティ)で一流ブランドの人と接するのは特別な体験だよね。

寺尾:
片野さんや、李さん、汪(ワン)さんが対応されている姿に、丸安毛糸として誇らしく思いました。

社長:
「丸安毛糸すげえ!」と思うことの連発だね(笑)


いざ、設営開始!!
設営でウォールステッカーを貼るのも慣れてきました♪
モンテルーチェのブース設営完了!!
今回『Pitti Filati(ピッティ・フィラーティ)』に参加したスタッフ
MONTELUCE(モンテルーチェ)ブースでのプレゼンの様子
中央の女性2人はピッティ・フィラーティに出展しているイタリアのシルク屋さん
毎回挨拶しているうちに、お土産を交換し合うようになりました♪



社長:
初日は、寺尾くんとしてはどんなことをやっていたの?

寺尾:
みなさんは、先ほどお話したような有名ブランドの方々や、もともとアポイントのあった方々との商談があって、すごく忙しかったのですが。

そこに自分も入ると、スタッフでお客様を囲むような形になってしまうので、それだとお客様にプレッシャーをかけてしまうかな、と感じたんです。

ですから自分はブースの前に立って、前を通る方々に声かけして空いているデスクにお通ししようと思っていたのですが…。

なかなか勇気がでなくて、言葉をかけても全然うまくいかなくて。

ぼさっと立っているだけに見えてしまうこともたくさんあって、このままで大丈夫かな、と不安になっている時に、
淳さんから「もうちょっと頑張っていこう」と声をかけていただきました。

社長:
英語には自信があったけれど、実際に声をかけてお客様をゲットするのは難しかったと。

寺尾:
はい。口から言葉は出てくるのですが、なかなかお客様に立ち止まってもらえませんでした。

目の前を通り過ぎる人に対して、ちょっとでもブースを見ていってほしいと思ってやっていたのですが。

社長:
それはやはり、アパレルで販売員の経験があったからこそ、道行く人に声かけをしてみよう、と思えたのかな?

寺尾:
そうですね。販売員をやっていたので、声かけなら海外でもできると思ったんです。

いろいろ試行錯誤しながら、いま自分のできることをやろう、と思っていました。

ですが、最初のうちはなかなかうまくいきませんでした…。

社長:
海外に行きたい!という夢も叶って挑んだ現場だったわけだけれども、実際に思ったようにうまくいかないとへこんだりするの?

寺尾:
いえ、へこみはしませんでした。
ちょっとうまくできなかったなぁとか、いやもっと勇気出して話せるな、とか考えはしましたが、明日は頑張ろう!みたいな感じでした。
とにかく楽観的なので(笑)

社長:
さすが!(笑)

寺尾:
でも、淳さんからはたくさんダメだしをもらいました。
「もっと周りに目を配ってやれることを考える」とか。
ぼさっと立っているように見えている、というのも淳さんからの指摘で気付きました。

よし!2日目はやるぞ!と意気込んでいました。

(次回は、やる気満々で挑んだ2日目の様子をお伝えします)






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