【第4回/全4回】学び多き3日間の後に人生最高のタルタル♪
今年(2024年)6月、イタリアはフィレンツェ開催の糸の見本市『Pitti Filati(ピッティ・フィラーティ)』(今回は2025年秋冬向けの素材プレゼン)に、MONTELUCE(モンテルーチェ)として出展しました。英語が得意で、念願だった海外展示会に初参加した寺尾さん。しかしそこには数々のハプニングや葛藤が待ち構えていました。今だから話せる裏話と、試練を乗り越えて大きく成長したお話を、岡崎社長がじっくり聞きました。
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社長:
最終日の3日目はどうだったかな?
寺尾:
3日目は、初日と2日目の間くらいの忙しさでした。
お客様にプレゼンもできたし、他のスタッフの動きに目を配る余裕も少し出てきました。
社長:
だいぶ視野も広がってきたんだね。
寺尾:
お客様に話しかける時も、こういう言い回しがいいのかな、とか変に考え過ぎるよりも、まずはちょっとでも話しかけるように心がけました。
社長:
何かをつかめた感覚はあった?
寺尾:
声をかけた何人かの方に興味を持っていただき、ブースでご説明するところまで進められました。
そして、ブースに来てくださった方に、「接客されています!」というプレッシャーを感じさせないように、丸安毛糸の良さを、さっと感じてもらえるよう意識して接客しました。
社長:
積極的に声かけを続けているうちに、ブースの中まで来て説明を聞いてくださる方が増えていったんだね。
寺尾:
いろいろ迷わず悩わずに、声かけする中で、「ちゃんと接客ができた」と実感できる手ごたえが生まれてきました。
社長:
がんばったんだね。おつかれさま。
それでは3日間の展示会で寺尾くんが学んだこと、反省点などを聞かせてください。
寺尾:
お客様に「丸安毛糸ならでは」という点を伝え切れなかった、というのが反省点です。
この糸とこの糸を掛け合わせたら、こんなに面白いことできますとか、
こういう編み方をしたら、こんな風になって面白いですよとか、
ニットの面白さを伝えるところまでは、充分に伝えられなかったので、それが反省であり次回の課題だと思いました。
社長:
なるほど。
糸の紹介だけになってしまって、その一歩先まではたどり着けなかった、ということかな。
寺尾:
そうですね。
丸安毛糸として、「私たちはこういう提案もできます」ということを伝え切れていなかったのは反省点だったと思っています。
日本に帰ってきてから、日本語で説明する際も、そこを意識するようになりました。
社長:
イタリアでの体験が、帰国してからもしっかり活きてるんだね。
社長:
反省もたくさん聞かせてもらったから、イタリアの美味しかった食べ物なども教えてもらおうかな。
寺尾:
最終日に、みなさんが毎回行っているティーボーンステーキのお店に連れていってもらいまして、
そこで食べた『タルタル』が、
もう最高に美味しかったです!
27年生きてきて、
こんな美味いものがあったんだ!!
と、もう感激でした!
社長:
タルタル美味しいよねぇ♪
寺尾:
イタリアで食べたティーボーンステーキも、パスタも最高だったんですが、タルタルはちょっと別格でした!
日本で食べるタルタルソースを想像していたんですが、生肉が出てきて最初はびっくりしたんですが、食べてみたら…人生最高の衝撃と感動でした!
社長:
タルタルでそこまで喜んでくれるなら、連れて行った甲斐があったというもんだね。ジェラートはどうだった?
寺尾:
ジェラートも美味しかったです!
コンビニみたいな感じで、そこら中にジェラート屋さんがあって驚きました。
社長:
でも一番は、タルタルだと(笑)
寺尾:
はい。タルタルです(笑)
社長:
さあ。それではイタリア出張の総括を聞かせてください。
寺尾:
たくさんの海外の方々と接することで、改めて、
「丸安毛糸の提案するものって何なんだろう?」
ということをすごく考えました。
丸安毛糸だからこその魅力を、今の自分がちゃんと理解してるのか?
そしてちゃんと伝えられているのか?
ということを何度も自問自答しました。
伝え方でも失敗をたくさんしましたが、語学のスペック以上に熱量をもって伝えることが大事だとか、いろいろ勉強になりました。
社長:
失敗したっていいんだよ。
そういう気付きがあることが大切だからね。
寺尾:
あとは、スケールの大きさに圧倒されました。
海外に行って一流のものに接することは、自分の中のアップデートになると思いました。
井の中の蛙にならないためにも、実際に経験することが大切だと実感しています。
学生のときから海外と繋がりたいと思い続けていましたが、こうして実現して改めてたくさんの学びを得ました。
社長:
若い人はたくさん経験すべきだと思うんだよ。
寺尾くんは一度は退職を考えたくらい悩んだ時期があったけれども、そこを乗り越えてここまで来て、
さらに次のステップに行くためには、とにかく経験を重ねて欲しい。
そして忘れて欲しくないのは、海外出張はご褒美旅行ではない、ということ。
行きたい人にはどんどん行って欲しいし、寺尾くんも自分から「こういうことをやってきたので、また行かせてください!」とアピールして欲しいな。
寺尾:
はい!
お客様に素材を提案した際に、喜んでもらう、楽しんでもらう、感動してもらう、そんなことにも取り組んでいきたいと思っています。
社長:
今回は海外出張おつかれさま。今後の寺尾くんに期待しています!
あと今回の教訓は、
冷房のかけ過ぎに注意だね(笑)
(終わりです。最後までお読みいただきありがとうございました)