【第4回/全4回】育休に対するお客様の反応、ぶっちゃけどうだった?
丸安毛糸では、これまでに2名の男性社員が育休を取得しました。今回はその2人にインタビューして、取得までの経緯や、取得中の生活について、さらには会社に復帰してからの日々のことを話してもらいました。
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社長:
育休に対するお客様の反応ってどんな感じだった?
沓澤:
育休前に「育休を取ります」という報告をお客様(取引先)に伝えたら、好意的な声が多かったです。
この業界は女性が多いということもあって、「育休という形で、家族のために動けることは素晴らしい」「会社として良い取り組みだ」と、ありがたい言葉をいただきました。
額賀:
私も同じようにありがたい反応ばかりでした。中には、「なんで男性なのに育休取るんですか?」と驚かれることもありましたし、私の父も「なんで育休取るの!?」って反応が返ってきました。そういう時は、きちんと理由を伝えると受け入れてくれるんですけどね。
育休を伝えて感じたのは、相手は嫌味を言いたいわけではなくて、単純に疑問に感じるからなんだと思います。性別や世代とか関係なくて。とても嫌な態度を取ってくる人はいませんでしたね。
沓澤:
まだ育休のことが浸透していないだけなんですよね。きっと。
額賀:
育休中に泣いてる子供を抱っこしてる時、お客様から電話がかかってきたことがあったんです。電話口で大泣きする子供の声を聞いて、お客様はちょっと楽しんでいる様子、と言いますか。ご自身の子育てを思い出して「懐かしい」と話してくれましたね。
子供が生まれる前は、お客様との会話は世間話ぐらいだったのが、お客様から「何歳なんですか?」と聞いていただけたり、子供の話題で盛り上がるようになりました。
沓澤:
そうですね~!
社長:
育休明けの仕事はどうだった?
額賀:
私の仕事を先輩がフォローして下さって、仕事復帰した時に全く仕事がたまっていなかったんです。本当なら私が対応しないといけなかったことも、「こういうことがあったけど、私の方で対応したから報告入れとくよ。見れる時に見といて」って。
お客様へ仕事復帰のご連絡をしたら、「1回会いに来て」「子供の写真を見せて」って言って下さる方が多くて、産休前とは違う楽しさを感じています。
沓澤:
額賀くんから育休の相談を受けた時、結構強めに「育休取った方が良い」って背中を押して良かった!私も悩んだんですけど、結果的に「育休取って良かった」という気持ちの方が強いです。
幸せの輪が、
家族→会社→そしてお客様へも広がるのだ!
社長:
今回、沓澤くんと額賀くんの育休の話を聞いて、彼らの育児参加が本人や家族の「ウェルビーイング」につながっていることを感じましたね。
コロナ禍以降、多くの企業で「場所」や「時間」に捉われない働き方が定着し、企業の在り方や働く人たちのワークライフバランスへの関心が高まったことで「ウェルビーイング(Well-being)」という考えが注目されていて、うちの会社では、このウェルビーイングをみんなで学んで実践するための研修を今年から始めました。
沓澤:
私と額賀くんは部署は違うけど、私たちは会社の最前線でお客様と接する営業です。社長がおっしゃる通り、自分が幸せじゃないのに、家族、会社、その先のお客様に幸せの輪を広げていくことは難しいですよね。自分自身が良い状態であるほど、それは目の前のお客様との仕事で相乗効果が生まれるような気がします。
幸せの基準は人それぞれです。男性育休はその選択の1つに過ぎないと思いますが、うちの会社の中に育休を取る・取らないという選択肢が用意されていて、その選択を受け入れる風土があることが大切だと思います。そこに魅力を感じて人が集まって、会社がもっと盛り上がる将来があると良いですね。
社長:
うんうん。私はいつもみんなに言うんだけど、利益出して儲かるだけが会社じゃない。会社の中では、仕事を通じて成長したり人間力を磨くことができる面もある。そして、それと同じように幸せ(ウェルビーイング)も掴んでもらいたいと思っています。
沓澤くんと額賀くん、今回のインタビューに協力してくれて、ありがとうございました!
(おわりです。最後までお読みいただきありがとうございました)