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なぜか元気の出る映画

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 見出し画像は、夫のダイエット目標体重達成(マイナス8キロ)記念に食べたサラベスのパンケーキです。さて、二度目の緊急事態宣言が出る前に観た映画の感想を。ニュースをみると暗い気持ちになってしまいがちですが、そんな中不思議と前向きになれた2本でした。

 まずは異物飲み込み人妻映画「Swallow/スワロウ」から。豪邸と完璧な夫、そしてその子供を妊娠し誰もが羨むような生活を手に入れたはずだった主人公ハンター。でもどこか満たされず、ある本をきっかけにビー玉をはじめ様々な異物を飲み込むことで快楽を得るように・・・。飲み込むものがどんどん危険になっていき、「おいおい大丈夫?ていうか出すほうが大変じゃない?YOUの肛門どうなってるんだい?!」というものにまでエスカレート。(心配していたグロい描写は意外と省かれていて、映像も美しいのが余計に怖い。出した異物を大事なコレクションのように飾っているのも狂気マシマシ。)

 と、ここまでは奇をてらったスリラーかと思いきやハンターの衝撃の過去が明らかになるにつれまさかの展開に。完璧なまでの美しさの裏にある醜悪さや、一人の女性が過去のトラウマと対峙することで再生していくという点では「ミッドサマー」を彷彿とさせるところも。「自分のことは自分で決める」という選択をしたハンターが歩いていくシーンは、どこか爽快ですらありました。現代アートの映像作品のようなエンディングも衝撃的だったのですが、あれは皆それぞれ抱えているものを出しては水に流し生きているってことなのかしら・・・。

 主演のヘイリー・ベネットは「ガール・オン・ザ・トレイン」でも一見幸せそうな「お飾り妻」を演じていて、もうそういう役専門女優としてずっと輝いていてほしいなと思うくらいよかったです。撮影当時本当に妊娠していたっていうのもすごいし、製作総指揮のジョー・ライトはパートナーなんですね。「あんた肝が座ってんね!」と、ますます好きになりました。


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 次は元旦に観た「新感染半島 ファイナル・ステージ」です。愛するマ・ドンソクが出ていないのは寂しいけれど、それを補うドリフト少女のカーチェイスと大量ゾンビとのバトル。後半はほとんど「ゾンビ版マッドマックス+北斗の拳」で、スピード感を保ちつつ人間ドラマあり伏線の回収もありでサービス満点。思い切ってアクションに振り切って、「新感染 ファイナル・エクスプレス」の続編としてはかなりいい出来なのでは。こんな時にパンデミック映画?と思うかもしれませんが、荒廃した世界を生き抜いていく家族の姿に少し前向きな気持ちになれました。

 上の発売されたばかりの別冊映画秘宝「韓国映画究極ガイド」をちらっと読んだら、監督はマッドマックスよりも「AKIRA」を意識したとのこと。CGがややチープな感じがしたのはわざとだったのか!「悪いエハラマサヒロ」みたいなファン軍曹役のキム・ミンジェはどこかで見たな〜と思ったら、マ・ドンソクの「スタートアップ!」「無双の鉄拳」に出ていたんですね。そんな情報もわかる究極ガイドは、マ・ドンソク特集も充実していて買ってよかったです。これから家にいる時間も多くなると思うので、じっくり読みたいと思います。