さて、忘れた頃にこんにちは。4月に行ったプロジェクト型学習(PBL)勉強会のレポート記事です。前回はハイテックハイ(以下HTH)の現役教員であるジョン・サントス氏から、「HTHではなぜプロジェクト型学習(PBL)を行っているのか、これからの教育に求められるものとは何なのか」というテーマでお話いただきました。今回は、PBLを効果的に行うためのポイントについてご紹介します。
※HTHのPBLとは、プロジェクト型学習を指します。課題解決型学習との違いについてはこちらの記事をご覧ください。
プロジェクトの到達目標や全体像を生徒に伝える
誰でも力を発揮できるように、プロジェクトのに中に多様な選択肢を用意する
小さなゴールを踏んで&改善のサイクルを組み込む
最終発表のカタチを決めて、そこから逆算的にスケジュールを組み立てる
生徒にもプロジェクトのフィードバックをもらう
PBLを行うために必要な学習環境はどういうものか
教員はどのように協働するべきなのか
補足ですが、教科横断的なPBLは一見難しそうに思えるかもしれませんが、例えば環境問題をテーマにするならば社会的・経済的な観点から捉えたり、生態系について深めることも可能ですし、解決するためにはITを用いたソリューションも考えられます。学んだことを表現するためにはアート作品の制作や演劇が有効かもしれません。このように一つのプロジェクトに複数の教科を絡めていくことは自然なことで、学びに広がりや深みがでます。
また生徒に求める協働力や改善のサイクルを教員自らが行い、大人がしっかりと背中を見せているところもHTHの素晴らしいところだと思います。
次回、参加者の心に刺さったポイントを紹介したいので、もうちょっとだけお付き合いください。
HTHについてもっと詳しく知りたいと思われた方はぜひ、藤原さと著『「探究」する学びをつくる』を読んでみてくださいね。