苦手と思っている人が、実は最強パートナーだったりする話
気をつけていながらも、人は外見とか見た目の雰囲気で人を判断しがちである。漏れずに私も。
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職場に、いつも不機嫌で、よく怒ってる人がいる。
社内外問わず、よく声を荒げている。
なんだか高圧的に見えて、私はその人のことが苦手だ。
その人と話す時はいつも怒られないように気を遣っているし、正直あまり本音で話せていなかった。
とにかく接触する時間を最短にしたかった。
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ひょんなことから、その「苦手な人」と二人きりで話すことになった。
雑談含めて、仕事の話など諸々。
正直、会議を設定された時は気が重かったし、他の人も含めて話したかったけれど、それは叶わなかった。
「なるべく表面的に話して、早く終わらせよう」
そんなことを考えながら会議に臨んだ。
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しかし、話し始めてみたらいつもの雰囲気と全然違った。
物腰柔らかく、志が高い、ただただ仕事に熱心な人。
いつも怒り散らしていたのは、課題解決を促すパフォーマンスとしてわざとやっている部分もあることを知った。
常に何ができるか考えており、自分にも他人にも仕事において厳しいだけ。
言い訳をしたり、手を抜いたりしている人を叱っているだけだということがわかった。
このご時世、叱ったり怒ったりするとパワハラととられなくもないので、手法としてはどうなのかなと思いつつも、
その人の「人柄」がそうなのではなくて、目的意識ありきでそういう手法を採用しているのだと知り、なるほどと思った。
そして、仕事に対する熱の部分で、私は妙に分かり合えてしまい、予定時間を軽く超えて話し込んでいた。
苦手苦手と避けていたけれど、実は心根は同じだった。
話してみないとわからないもんだなぁ。
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苦手と思っていたあの人、一緒に仕事したらすごいことができそう。
そんな希望を持たせてくれる、素敵な人だった。
これからしばらく仕事でお世話になる「苦手な人」。
しかし、ゴールを見据えて一緒に走れる人だとわかった瞬間、最強のパートナーに思えた。
本当に、腹を割って話してみないとわからないもんだなぁ。
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