【#7daysブックカバーチャレンジ2日目】
#7daysブックカバーチャレンジ 2日目(長文ごめん)
作業の合間の記事となりますがお付き合いくださいませ。
2日目(1日空いてしまいましたが)の本はこちら!!
逸木裕さん横溝正史賞受賞されるなど日本のミステリー界のトップに躍り出た若手気鋭の作家!
こちらは本の存在を知って速攻読みたくて電子書籍Amazon kidel経由での購入でした。
音楽がAIによって仕切られ、人が音楽を作る事をしなくても良くなった時代、人は産み出された音楽の「監視」するだけとなる。
その時代にあって一人の音楽家が自死。
その後未完となった作品の完成を託された盟友岡部とピアニスト梨沙が曲の完成に挑みながらAI企業の暗部に迫る、正にSFでありミステリーでもある、一冊で2度美味しい作品。
余談になるけど、現在日本の電子工学の学者で株式会社Qosmos代表取締役を務める徳井直生さんのブログで先日興味深い記事を見つけたのでリンク貼っておく。
OpenAIがリリースした音楽生成モデルjukeboxで、歌手の名前と曲のジャンル、歌詞だけを入力しただけでAIが曲を生成していく過程を記事中の動画でご覧いただけるけど、原曲知ってる方が聞いたらえっ?と思い、ある意味恐ろしささえ感じる方もおられるかと。
話を元に戻すけど、もしこれからAIが完全に音楽を支配するような事になったら、人の生まれ持った創造性はどうなっていくのか。
人としての創造に対するリスペクトは?
人としてものを作り出す事への尊厳は?
読めば読むほどに考えさせられた。
ラストシーン、私は読みきって、あれで良かったのだと思い少し胸を撫で下ろした。
またしても余談になるけど、作品に登場する「カイバ」って、もしかしたら作者逸木さん、湯浅政明監督のアニメ「カイバ」をご覧になられたことがおありかな?と思ったり。
長くなったのでこの辺りにてということで。
一つの作品を通して、神経回路の広がりのごとく最新のデジタルサイエンスの世界まで感じ取れる一冊。
ぜひご一読を!!