前略、つぶやき様

 銀行員として営業をしていた時の話しだ。
 毎日のように営業ノルマの詰めを受けつつ、営業実績の出ない自分に悩み、自身を恨みつつ暗中模索のなか営業を行っていた。

 私の在籍してた銀行では融資はもちろん成績として求められるのだが、それ以上に「金融商品」つまり投資信託や外貨建て保険といった資産運用に重きをおいた商品が特にノルマとしてあった。こうしたノルマの中で何より不思議だったのが、大人の事情により売ろうと営業してはいけないモノがあったことだ。言っている意味が分からないだろうが、額面のままである。
「使う予定のないお金をもってらっしゃるなら、銀行に置いておくより、こうしたモノに置いておく方が利回りがいいですよ!」
 なんて具合に営業してはいけないのだ。だが、その契約をとることにもノルマがある。意味が分からない。未だに謎だ。笑

 まぁそれはいいとして、ここまでダラダラと駄文を書いたが、要するに私は営業に苦労していた。もちろん会社でも教えてもらえることは教えてもらえるのだが、ほとんどOJTというカッコいい名の下、「実践あるのみ!」という教育方針だった。まさに1人であれこれ悩んだ。先輩にも聞いてみるが、会社内では仲間であり敵(ライバル?)だ。そう簡単に教えてはもらえない。いつもはぐらかされる。ましては営業エリアのテリトリー分けをしてあるにも関わらず、容易に越境してくる。別に先輩を恨んでいる訳ではないが、あの時ほど営業の厳しさをヒシヒシと感じた事はない。弱肉強食の世界だ。非常に勉強になった。

「もっと自分には営業能力があると思ってた‥」
これが当時の自分の気持ちだ。自分では人と話す事は苦手ではない、得意な方だと思っていた。
しかし、この考えがそもそもの間違いだ。営業マンは営業をしなければいけない。話す事が仕事ではない。お客さんと仲良くなれば、自ずと結果は出るのだと勝手に勘違いしていた。営業とは如何にお客さんをコントロールするかと言うことだということにある時気づいた。(このことに関しては色々と考えや意見があると思うので異論は認めます。笑)
 そのことに気づかせてくれたのは、会社でも先輩でも自分自身でもなく「Twitter」さんです。Twitterには色々な人がいる。そこには日頃営業に勤しんでいる方々も山ほどだ。私が特に営業を受けた界隈の人達は、不動産界隈の方々だ。彼ら本当に仕事に対して、営業に対して熱い。本当に熱い。本当に色々な人がいて、営業なんてやり方は無数にあってどれが正解って事はないけど、みな仕事に対する思いは同じだ。共通していたのは、「お客さんの人生をいい風に変えたい」という思いだ。

 この考えには本当に影響された。それまで私は自分の扱う商品に疑問を持っていた。本当にいいモノなのか?と。まずはこの考えを改めたのだ。自己洗脳に近い部分もあったが、扱ってる商品の特性をとことん勉強し、なにがどういうタイプのお客さんにとっていいものなのか、商品によっては使い方によって性質が全く変わってしまうものがあるとその時学んだ。当たり前の事をツラツラと書いているが、営業とは当たり前の連続なのだ。当たり前の事を愚直に行なっていけば成果につながる。「ショーシャンクの空に」という映画の一場面に「素晴らしいものは決して滅びない」といったセリフがある。当たり前の事って言うのは素晴らしいことなんだと思う。素晴らしいものだからこそ当たり前にずっと残っている。営業においてそれを使わない手はないではないか。
 営業に限った話ではないが当たり前こそが原点に立ち返ると言う意味でも大切な事だと私は信じている。
 目の前にいる人だけじゃない、いろんな方法で第三者から物事を教えてもらうことは出来るのだ。SNSが発達している今だからこそ、全く知らない第三者から物事を教えてもらうこと、気づかせてもらうことが出来る。

 以上が一人じゃ気づけなかったことだし、近しい人からじゃ気づけなかったこと。Twitterが気づかせてくれたこと。Twitterが大好きです。

 Twitterで面白いこと呟けるようになりたい。笑

                    敬具

#一人じゃ気づけなかったこと

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