「禺にくらく棘をつかむ蛍哉」
ホタルの光は、何色なんだろうか?
暗闇にある光。
愛おし温かい光でもある。
宝石のように感じて持って帰ろうとする人もいる。
禺(ぐ)にくらく棘(いばら)をつかむ蛍哉
愚かなことに、ホタルを捕まえようとして、トゲを掴んでしまった。
なんと間抜けなことをする人だ!
愚に暗いとは、道理を知らないという意味。
目の前の利益に囚われがちな人のことをうたっている。
目の前の利益
こう言う場合、お金(富)に例えられがちだが、
先の見えない現代において、目の前の利益ではない先行投資がしづらい。
SDGsですら2030年。もうたった9年後。
顔を上げてみる
この俳句は、道理も知らず、目の前の利益に飛びつくな!と言っている。
目の前の利益に飛びついてはいけないではなく、道理も知らずが重要。
1匹のホタルしか見えていないと、捕まえて持って帰ろう、自分のものにしようと思ってしまうかもしれないが、パッと周りを見れていると実はあっちにもこっちにも飛び回るホタルがいるはず。
その光景の方がきれいだったり、この光景が見られる里山の環境が素晴らしいと言うことに気付ける。顔を上げてみることが大事だと教えてくれる。
禺(ぐ)にくらく棘(いばら)をつかむ蛍哉
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