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不確定日記(黄色いのと赤紫の丸)

眠れたが、今度は10時間も眠ってしまった。加減ができない。しかもいつも目が覚める昼過ぎになるまでべっとりと眠い。

天気は良くて、買い物に出てみる。みんなそうらしく道に人は多い。食堂の前の歩道を挟んで両脇に一つずつベンチが置いてある。それぞれに男性が座り、煙草を吸っているからマスクをずらして会話している。みんなその間を通るので飛沫を避けるアクションゲームのようだった。避けられたかどうかはわからない。買い物は急いでするからちょうど良いものを買えたかどうかわからない。キンショーメロンを籠に入れたあとより安くて美味しそうなペリカンマンゴーを見つけ、しかしメロンを元に戻すのも気が引けたので両方買う。家にはまだ河内晩柑もある。黄色い果物ばかり。
居場所に困ったような、子供を二人連れた男性が列に並ぶ私の肩に当たっていって、え、と思ってしまう。思ったことに、また、え、と思う。

帰りに芍薬のつぼみを買った。三本で五百円。丸い蕾は愛想がなくて良い。開くと豪華な花だから私は照れるだろうか。だんだん咲くところを見ればそうでもないかもしれない。茎と葉がしっかりした花が好きだ。青紫蘇の鉢は迷って買うのをやめた。

気忙しいし家に篭っている意味がなくなりそうなのでもう休日にわざわざ買い物に行くような事はやめようと決意したがどうやらゴールデンウィークの初日なのだそうだ。時間帯に用心深くなろうと思う。午前中に眠くならない訓練が要る。

そんな奇特な