この春から働き始めた新入社員のみなさんは、いままさに研修の真っただ中ではないでしょうか?
膨大な量のマニュアルと、長時間にわたる新人研修に、圧倒されているかもしれませんね。
しかしながら現場に出ると必ず言われる言葉があります。
それが『習うより慣れよ』です。
どんなに理屈で学んだとしても、それを実践して様々なケースを経験しない限り、本当に身についたとは言えないという教えです。
別な言い方をすれば、
「頭だけで覚えてできた気になってはいけない」
「教えてもらうことが成長ではなく、できるようになってようやく成長といえるんですよ」
ということです。
心理学者のアルバート・バンデューラによると自己効力感は次の4つによって高められるとしています。
直接的達成経験(自分自身の成功体験)
代理経験(他人の成功を見聞きする疑似体験)
言語的説得(言葉による励まし)
生理的・情緒的喚起(気分の高揚)
(最近では他にも、成功を想像することや周囲からの承認も要素に含まれるという考え方もあります)
このうちの1.直接的達成経験が「慣れよ」、2.代理経験が「習う」にあたるのではないでしょうか?
つまり、「習う」段階では他人の経験を見聞きしているだけの、イメージトレーニングに過ぎないということです。
それを実践して、試行錯誤を繰り返しながら自らの力で達成する「慣れよ」の段階に入って初めて、その技術が身につくというわけです。
以前のnoteを引用するなら、『技術は「誰でも知識としてインプット可能なもの」であるのに対し、技能は「熟練の技・能力として身につけたもの」』であるため、『技術を習って実践し、技能として身につける』ということを「習うより慣れよ」という言葉に込めているのではないでしょうか?
ただし、一部では誤解を生んでいるのか、「教えなくてもいいからとにかくやらせろ」という意味で使われているようです。いくらなんでもそれは乱暴な言い方ですよね。
昔気質の職人の世界では「先輩の技を盗め」と言わんばかりに、あえて教えないなんてこともあったようですが・・・いまは令和の時代です。
しっかり教えて正しい知識を身につけたら、今度は実践の場で成功するまでチャレンジすることで自分の技能として身につけるという研修方法が一般的になってきています。
改めてこの言葉が自己効力感を高める要素をすべて含んだ素晴らしい名言であることがわかりますね。
いま研修で大変な思いをしているみなさん。
身につけるべき知識は、近い将来自分が実践するときに必ず役立ちます。
「習うより慣れよ」、教わったことが活きてくるその瞬間まで、もうちょっとだけ辛抱して学び続けてくださいね。がんばりましょう!
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