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やりたいからやるのか、できるからやるのか、それとも大事だからやるのか

「なんのために働いているのですか?」

もしそう聞かれたら、あなたはなんて答えますか?


  • お金のため

  • 生きていくため

  • 家族を養うため

  • 成長のため

  • スキルアップのため

  • 仕事が好きだから

  • 働くことは当たり前だから

  • お客さんを笑顔にしたいから

  • 社会に貢献したいから

  • 自分らしく生きていくため

などなど、答えは十人十色、千差万別です。


その答えを整理していくと、次の3つに分類できるのではないでしょうか?

  1. 興味 - 仕事や働くこと自体が好きで楽しい

  2. 能力 - 能力があってできる/さらに能力を伸ばしたい

  3. 価値観 - 自分が大切にしているものを実現する

これは、VPI職業興味検査を開発したジョン・L・ホランド博士の理論で提唱されている3項目です。

ホランド博士は、「人は仕事に対して『興味・能力・価値観』を満たそうとする傾向がある」としています。

お金や生活は価値観を満たすためであって、能力を満たすことつながりは薄いですよね。
一方で成長やスキルアップは、能力とともに価値観を満たす可能性もあります。
さらに仕事そのものやできるようになることが楽しくて好きになれれば、興味も満たせます。

先ほどの「なんのために働くのか?」という問いの答えは、この3つを満たすものであればよりよいと考えられます。


日本では古くから『好きこそものの上手なれ』というように、好きという気持ちが上達につながると考えられてきました。
好きだからこそ、もっと上手くなりたい、もっとできるようになりたい、もっとよい成果を上げたいと考えます。自ら調べて研究したり、師を仰いで学んだり、何度も挑戦して経験値を積んだり・・・ 「好き」が原動力となって、どんどんと吸収し、成長していく――― あなたもそんな経験があるのではないでしょうか?

そう考えると、ホランド博士が「1.興味、2.能力、3.価値観」とした順番にも意味があるように思えてきます。

1. 好きだからやる
2. やっているうちにできるようになる(そして続けたくなる)
3. 続けるうちに本当に大切なことに気づく

好きなことを仕事にしようというのは、大勢の方の経験知から導き出された傾向としてふさわしいものなのかもしれませんね。


わたしはその前段階として、好奇心も大切だと感じています。つまり、
0. まずはいろいろとやってみる
というステップがあってもよいと思うんです。

好きになるかもしれないし、やっぱり他のことの方が好きという気持ちになるかもしれないし、それはやってみないとわかりません。

いまインターンシップ(就業体験)が一般化したのも、もしかすると「まずは経験してみる」ことの大切さに気付いたからかもしれません。

好きで、できて、大切だと感じられれば、職業定着率も上がります。
そうやってチャレンジを歓迎する企業文化があれば、なおよいですよね。


ちなみに自分の「興味・能力・価値観」を知りたいという方におすすめなのが厚生労働省 職業情報提供サイト「job tag」です。オンラインかつ無料で簡易検査が受けられます。

1.職業興味検査
https://shigoto.mhlw.go.jp/User/InterestTest/Step2

2.職業適性テスト(Gテスト)
https://shigoto.mhlw.go.jp/User/GTest/Introduction/Part1

3.価値観検査
https://shigoto.mhlw.go.jp/User/ExplainMyself/Step2

いまの自分を知るツールとして非常に良いものですので、お時間があったらぜひやってみてください!
わたしも受検しましたが、「あぁ・・・やっぱり」って思いました(笑)



明日も佳き日でありますように

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