見出し画像

「おもしろくする」ってどうしたらいいんですか?

わたしがこれを言ってはおしまいなのですが……

「授業」ってつまらないですよね(笑)

それもインプット中心で、覚えることがメインの授業だと、延々と話を聴くだけになるので、受講する側としてはつまらないと感じることもしばしば。

よほど内容に興味があるか、はたまた自分にとって有益な情報でない限り、右から左へと音声が流れていく……という受講スタイルになりがちです。


それをわかっているからこそ、『おもしろい授業にしよう!』と必死になって創意工夫をしているというのが実情です。

ではどうやったらおもしろくできるのか?

そのためのポイントとして、わたしが心掛けていることを挙げてみます。


1.聴講者にしない、傍観者にしない

まるでYoutubeの動画を見るかのように、無反応でぼーっと眺めている受講者が少なからずいます。原因は一方通行のコミュニケーションだからです。

だったらやり取りを入れてみてはどうでしょうか。
わたしの場合、10分に1回バズ(隣同士でちょっと話す)を入れ、20分に1回は当てて答えてもらうことをしています。とにかくしゃべらなくちゃならない、いつ当たるかわからないというほどよい緊張感が、授業にメリハリを与えます。

こうすることで、アウトプットも必要となり、双方向・多方向のコミュニケーションが必然的に生まれます。それも無意味ではなく、必要だから話をするという目的が明確なコミュニケーションです。
実はこれが息抜きや目覚ましになるので、想像以上に効果があります。


2.知識を与えてから考える時間を設ける

「考えなさい」とはいうものの、考えるための基礎となる知識を持ち合わせていなければ、それは考えているふりでしかありません。
考えるためには考えるための材料がなければならなず、それは予備知識・事前情報となるものです。

だったら最初に必要な情報は手の内を明かしてしっかりとレクチャーし、それをもとに考えてもらってはどうでしょうか。というのがわたしの考え方です。

「これから10分間、必要な情報について説明します。このあとこの情報をもとに考えてもらう問題を用意しています。ここぞというところは力を入れて話すので、よく聞いてください」と前置きしてから説明に入ります。するとほとんどの場合、メモを取ったり注意深く聞いたり、わたしの仕草を観察したりと、集中して聞いてくれます。それも10分くらいがちょうどよい感じですね。

そのうえで、あえて沈黙も含めた考える時間を取ります。ここは一人で考える→2人で考える→グループで考えると段階的に大きくしていくと、話し合いも活発になり様々な考えに触れることができるのでおすすめです。


3.結果だけにこだわらない、過程=プロセスに重きを置く

最終的にできていることが望ましいです。全員満点だったらなおよいでしょう。でもそれはあくまで結果でしかありません。

わたしはその結果に至るまでの過程=プロセスこそ学びの本質だと考えています。
何を材料に、どのように組み立てて、どう試したらからその結果に至ったのかを、自分の言葉で語ることの方が何倍も何十倍も学びになりますし、知識は定着します。

だから「合っているかどうかは評価の対象にしません。どう考えたか、どこをキーワードとして捉えたか、その根拠を聞かせてください」といって答えてもらいます。もちろんその答えに対して正解だからOK、不正解だからNGとはしません。

むしろ良い間違え方をした場合はべた褒めします。ひっかけ問題なら、まんまとひっかかってくれた人を「素晴らしい!出題者の意図の通りに捉えてくれてありがとう」と冗談で返します。
ひっかかるというのは、答えを判別する決定的な要素が欠けているから。だから判断を間違えるわけです。言い換えれば、そのポイントをつかむためのチャンスを目の前にしているということです。

そこで決定的な差となる部分を伝えるんですね。何が不足していたらひっかかったのか、何があればひっかからないのかを明示することで、「そうか!なるほど!」と腑に落ちる学びが得られるわけです。

これはわたしのキャラクターでもあるのですが、「間違っていいからね。その方がわたしが解説する出番が増えるのでありがたいです。いっぱいしゃべらせてください」というフレーズもよく使います。意外と間違えることのハードルが高い人たちにとって、「とりあえずしゃべるネタをあげようかな」くらいに考えてわざと間違えたふりをして答えてくれる場合もあります。
それを受けて嬉々として話すわたしの姿がおもしろいようです(笑)


例えばこれらのポイントを駆使すると、つまらなくなりがちな授業も、途端に活発なディスカッションが生まれてワクワクした雰囲気に変わります。
「授業が楽しい」と言ってもらえることもあり、おもしろくない内容ほど、一緒に考えて一緒に答えを探すという宝探しや脱出ゲームのような印象に変わるようです。

これもまたアクティブラーニングですし、ファシリテーションの賜物でもあります。

だから「おもしろくするにはどうしたらいいですか?」と聞かれたら、こう答えます。

「受講者がしゃべる時間をどれくらい与えていますか?」


みなさんはどう思いますか?



#明日も佳き日でありますように
#教育
#授業をおもしろく
#ファシリテーション
#アクティブラーニング


#毎日note
#おかちんnote
#キャリアカウンセラー
#キャリアコンサルタント
#キャリアカウンセリング
#キャリアコンサルティング
#キャリア
#キャリコン
#CDA
#コミュニケーション
#コミュニケーションファシリテーター
#コミュファシ
#アートマインドコーチング
#AMC
#対話型アート鑑賞
#JEARA

いいなと思ったら応援しよう!