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無責任に背中を押しに行く。

「僕はまーくんの分まで楽しんで生きるね。」

6歳の冬に、弔辞でそう誓った。
物心ついてから毎日のように公園で遊んでいた大親友「まーくん」が、友達の誕生日パーティに一緒に向かっているときに目の前で赤いスポーツカーにはねられた。その2週間後、僕の人生最初の大親友は星になった。

弔辞を小学1年生に詠ませてくれるご家族も凄いと思うが、この出来事が自分の生き方を変えていったように思う。

「人はすぐ死ぬ」という、ひとつの死生観が強烈に刻み込まれた出来事だった。死生観を語れる人っていうのはなかなか出会えないものだけど、これからの生き方のひとつとして「死に方」も決めるっていうのはとても大事なことだと思うのでこんな話から始めてみた。

僕の夢は現世にはない。これを言うと大概の人はポカンとするのだけど。自分の夢は、死んだ後にまーくんに笑顔で酒を持っていって「生き切ったよ!」と伝えることである。強烈に生き切りたいと常に思っている。楽しく生きるということは、何が楽しいと感じるのかを自分が明確に理解することから始まる。僕の楽しいボタンの一つは「自分がキッカケで、人がなにかにチャレンジすること」。人はひとりでは生きられないし、誰かを頼らないと生きていけない。何かに踏み出そうとすると必ずつきまとうのがある種の「恐怖」だ。これを僕の存在ひとつで消せたり、減らせたりして、その人が自分の生きたい人生を生きるチャンスが増やせれば最高だ。

人はすぐに死ぬのだから、生きている今回の人生が楽しくあるように強烈な努力は必要だなと自分では思っている。派手な打ち上げ花火よりも、線香花火に強烈な美を感じるタイプだ。きっと人生観とも関係がある。

この、短い今回の人生で出会える人たちと、最高に楽しい人生を謳歌したいし、みんなにも謳歌してもらいたい。そんなつもりで日々、色んな人とお付き合いをさせていただいている。

僕の名前は、岡本拓也。切り拓く者也。「親友」の人生謳歌に携わる男。
今世、短いお付き合いですが、どんどん背中を押して参ります。
今世、推して参る。よろしくどうぞ。

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